テンプル大学ジャパンキャンパス(東京都世田谷区、以下TUJ)の「TUJ生涯教育プログラム」は語学、ビジネス、プロフェッショナルトレーニング、芸術・文化など幅広い分野において、200を超える講座を、対面およびオンラインで開設している。
授業は英語で行われ、受講生の国籍は多彩だ。専門分野の知識だけでなく、国際感覚を養うこともできると評価されている。
このほど、受講生の様々なニーズに応えるため、アメリカの大手オンライン学習プロバイダーMindEdge社とパートナー契約を締結。2021年2月から新たに同社の170コースの学習プログラムの提供を開始した。
「受講生それぞれの異なる学習スタイルに対応することができるよう、学習内容の選択肢をさらに広げ、対面でもオンラインでも利用できるようにするために、MindEdge社の学習プラットフォームの提供を始めました」(TUJ広報)
MindEdge社は1988年、ハーバード大学とマサチューセッツ工科大学の教育者によって設立された。
学術的なコースだけでなく、ビジネスや能力開発に関するコースも提供しており、これまでに全世界で250万人が受講している。
米国でも多くの大学が同社の学習プログラムを活用しているという。
今回のパートナー締結により、新たに17カテゴリーのオンデマンド型オンライン学習プログラムが提供される。
授業時間は、短いコースでは1・5時間で終了できるものから、80時間かけて学ぶものまである。
手頃な価格帯のコースも多く、例えばComputer Applications カテゴリーのGoogle Drive Basicsというコースは、 授業時間1・5時間、アクセスできる期間は90日間、価格は4246円だ。
授業時間やアクセスできる期間が長くなると価格も高くなる。例えば、Women in BusinessカテゴリーのCertificate in Leadership for Women in Businessは、授業時間23時間、利用期間は1年間、価格5万4325円だ(価格はいずれも3月23日現在。為替レートなどにより変動がある)。
日本円でも支払うことができる。
今回のパートナー締結により、受講生はより多岐にわたる講座から、自分の関心に沿ったものを選んで学習することができる。
「例えば、以前は物流やサプライチェーンに関連したコースは提供されていませんでしたが、MindEdge社のプログラムから学べるようになりました。また、従来のプログラムにあわせて本プログラムを学ぶことで、より知識を深めることができます。例えば、従来プログラムでデジタルマーケティングを学び、さらに本プログラムで、ペイパークリック広告やSEO(検索エンジン最適化)に関連したコースを受講するといったことも可能です」
生涯学習の重要性はますます高まっていくものと思われる。
TUJ広報は「人生やキャリアのあらゆる段階において、意味のある学習プログラムを提供できるようにするため、これからも新しい分野、新しいパートナーシップ、新しい提供方法を継続的に模索していきたい」と話している。
(蓬田修一)
教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2021年5月3日号掲載