スマートフォンやタブレット端末を使って問題をクイズ感覚で解き、記憶を定着するアプリ「Monoxer(モノグサ)」は2021年3月末、導入教室数が3000を超えた(学校、塾など)。生徒の学習意欲が上がったという通信制高校や、英検対策をMonoxerで行ったところ合格率が34%から80%に増えた学校、Monoxerを活用して宿題管理をしている学校もある。フィリピンやインドネシアなど海外でも導入されている。
英単語や歴史等、単語カードに書き込んで記憶する、という学習の経験がある人も多いだろう。Monoxerはそれをアプリ上で実現し、さらにAIで問題も選択肢も自動で生成、さらに学習履歴を分析して繰り返し出題するなどで記憶の定着を図ることができる。
CEOはリクルートでオンライン学習サービス「スタディサプリ」の新規事業を立ち上げた竹内孝太朗氏、CTOはGoogleでAndroid開発に携わった畔柳圭佑氏。同社ではAIを活用した記憶と学習の最適化に取り組んでいる。
単語、画像、文章など覚えたいものを登録すると、AIが判断して様々な難易度の問題を自動で作成。グレースケールで表示された単語や漢字をなぞる写経モード、択一形式、ブランクに書き込む形式等、難易度を最適化。選択肢もAIが自動で生成する。漢字の書き取り問題や英語のスピーキング問題も作成できる。ブランク形式では手書き入力やソフトウエアキーボード入力が可能だ。
学習履歴に合わせて難易度も最適化。最適なタイミングで復習するため、忘却予測に従い一度正解した問題も再掲出される。
教員は漢字や単語、文章等の作成したい形式に合わせて問題を作成できる。さらに同社ではマーケットプレイスも用意。英単語教材等各種教材をすぐに問題にできる。
学習者は、事前に問題をダウンロードしておけば通信環境がなくても学習できる。
学習時間、解答内容、計画に対する進捗状況、記憶度を可視化。緑は『記憶済み』、黄は『記憶中』、赤は『弱点』で表示。学習者が設定した目標の達成度は円グラフで表示する。
教員は管理画面から児童生徒1人ひとりの学習状況を確認でき、「いいね」「ファイト」スタンプも送ることができる。メッセージのやりとりもでき、画像やリンクを送ることができる。
2021年4月に「小テスト」機能をリリース。小テストの配点、制限時間、難易度を設定して小テストを作成し、自動採点ができるようになった。
ICTツールを活用しながら英語力や国語力を高める方法をテーマにしたオンラインセミナーを5月に実施。4月開催セミナーは300名以上が参加した。詳細はQRコードから。
<追記>モノグサはEDIX出展を中止します。お問い合わせは直接お願い致します
教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2021年5月3日号掲載