GIGAスクール構想により教育ICT整備が加速し、新たなセキュリティ対策が求められている。ソリトンシステムズは利便性の高い安全な管理を提案。先駆けて対策導入をしている教育委員会の事例も紹介。
機微情報を管理する校務用端末では、特定の利用者以外がログインできない対策として多要素認証が求められている。多要素認証とは、従来のパスワード入力等に加えて顔、指紋・静脈、ICカード、USBキー等を組み合わせて認証するものだ。
ソリトンシステムズの「SmartOnID」も、生体情報(顔、指紋、静脈)や物理トークン(ICカード)を組み合わせ、認証を強化。これまでに340万ライセンスの導入実績がある。
顔をカメラに向けるだけですぐにログオンできる顔認証は、複数の教職員が端末を共用利用している環境でも利用できる。認証後も定期的にカメラで利用者をチェックして人の入れ替わりも対策。
認証後はUSBメモリなどの利用制限や、データへのアクセス制御もできる。
勤怠管理システム(※)と連携して教職員の勤務形態の見える化を実現する提案も可能(※クラウド勤怠管理システム「KING OF TIME」)。
「Soliton SecureBrowser」はセキュリティを考慮した専用ブラウザ。これをインターネットアクセス用、汎用ブラウザを校務用とすることで、1台の端末内で仮想的にネットワークを分離。セキュリティと利便性を両立する。
セキュアブラウザは専用ゲートウェイ経由で端末内の保護領域のみで動作。端末にデータを残さず安全にWeb閲覧ができる。印刷の許可/不許可等のポリシーも柔軟に設定できる。
分離ネットワーク上でのファイル受け渡しについては専用装置FileZen Sとの連携で実現。送りたいファイルをドラッグ&ドロップするだけで、異なるネットワーク間でのファイルの受け渡しをできる。
各学校に散在するNAS等ファイルサーバを一元管理できるのがFolderZenだ。年度変わりの教員異動等組織改編時にファイルサーバのアクセス権管理の設定変更を指定日時に実行したり、学校単位で担当者を決め、担当ブロックの管理を任せることで集中していた管理負担を分散できる。初期設定も簡単で、すぐの導入・利用が可能だ。▼詳細=https://www.soliton.co.jp/lp/education/
教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2021年5月3日号掲載