■水谷 作業の共有により思考が刺激されるという体験は貴重です。これまでは結果の共有で終わりがちでした。
■久川 Jamboardのデジタル付せん機能は私もよく使っています。資料から取り出した情報を整理したり、自分の考えをまとめたりするために活用するということが日常化しています。
国語科では、子供の考えを構造化するために使っています。グループで1つのJamboardを共有すると、グループ内のメンバーの考えや構造化の方法を参照できるので、内容と方法が同時に共有されます。そのことによって、子供たちの成長が圧倒的に早くなったと感じています。児童が作成するパンフレットなどの成果物の質も高まりました。成果物の土台となるものは、構造化された子供たちの考えです。考えを深める方法を習得することはすべての教科の学びの質の向上につながると感じているところです。
■小川 高森台中学校では、GoogleClassroomで資料を共有しています。Jamboardやスプレッドシートを使う際にも、授業の課題と共にそのリンクを掲載しています。
家庭科の製図の授業では、教員の説明スライドの場所をリンクで示し、生徒のPCでアクセスできるようにしていました。生徒はそのスライドから必要な部分を使って製図していました。
数学では、動画リンクを掲載し、各自のPCで視聴できるようにしています。社会科では、地図の学習でクイズのリンクを掲載していました。
これらのリンクは自宅からも見ることができ、復習でも利用できます。
PCが苦手と言っていた教員も、やってみたら簡単だね、と言っており、子供たちも学びやすくなりました。