東京書籍では、来年度の中学校教科書の改訂に伴い、「指導者用デジタル教科書(教材)」「指導者用デジタルブック(指導書付属教材)」「学習者用デジタル教科書」「学習者用デジタル教材」の発行を予定している。「GIGAスクール構想」に伴うICT教材活用環境の拡充に対応して、WindowsOS、iPadOS、ChromeOSいずれも活用できるように開発を進めている。クラウド配信にも対応する。
指導者用デジタル教科書(教材)は、国語、社会(地理・歴史・公民)、数学、理科を発行。授業の展開をサポートし、生徒の「もっと学びたい」を引き出す豊富な機能を搭載する。
すべての教科で、MY教科書エディタ(教科書のコンテンツを利用してオリジナル教材を作成できる機能)を提供。各教科では、映像資料を始め、朗読音声やフラッシュカード形式の漢字小テスト(国語)、シミュレーション機能(数学)など、教科の特性に合わせた様々なコンテンツを用意する。
指導者用デジタルブックは、書写、保健体育、技術、家庭、英語、道徳を発行する。
教科書紙面の掲示ができるほか、映像教材や朗読音声など教科に応じた様々なコンテンツを準備。シンプルな機能の指導者用デジタル教科書(教材)が教師用指導書に付属するイメージだ。また、社会科の地図の指導書にもデジタルコンテンツ集を付属する。
学習者用デジタル教科書は、東京書籍が発行する全教科全種目(国語、書写、社会≪地理・歴史・公民・地図≫、数学、理科、保健体育、技術、家庭、英語、道徳)で発行。
ビューアにLentrance Readerを採用し、複数の書目を一括管理することができる。すべての子供たちが主体的に楽しく学べるよう、見やすさ・使いやすさを追求した。
紙面の拡大・外部リンク張り付け・書き込みなどの学習を支える機能や特別支援機能を搭載。さらに、教科書と連携するデジタルコンテンツ(Dマークコンテンツ)を直接起動することもできる。
学習者用デジタル教材は、国語、書写、社会(地理・歴史・公民)、数学、理科、技術、家庭、英語、道徳を発行する。学習者用デジタル教材は、生徒が試行錯誤できるコンテンツや調べ学習に役立つ映像など、教科特性に応じて様々な教材を収録。学習者用デジタル教科書と一体的に使うことで、より学びを深めることができる。
「学習者用デジタル教科書」との連携機能を搭載した、教科書紙面のない「教材単体」と「デジタル教科書+教材一体型」の2種類の発行を予定。
なお英語は、「デジタル教科書+教材一体型」のみ発行予定。
教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2020年10月5日号掲載