3月の休校を機に、オンライン学習や在宅校務環境を急ぎ準備する学校・教育委員会が増えている。今後もウィズコロナを想定した学びを止めない環境が必要だ。
そこで求められるものが、1人1台PC環境において、学校でも自宅でも、LTEでもWiFiでもすべて同様の仕組みで安全にインターネットを利用できる環境だ。
ソリトンシステムズ(東京都)は文教向けセキュリティ製品「Soliton DNS Guard for Education」の提供を6月から開始した。企業向けに提供している製品を文教向けにライセンス価格や提供形態を見直し、従来の学校向けセキュリティ製品の5分の1程度のコストで導入できる。1年、3年、5年モデルを用意。
「Soliton DNS Guard for Education」は、学校でも家庭でも、LTEでもWiFiでも、またiPadもChromebookもWindowsPCもすべて同じ仕組みで管理できるセキュリティフィルタリングのソリューションだ。
DNS(Domain Name System)型の仕組みで、学校での活用が飛躍的に増えたWeb会議システムなどブラウザ以外のアプリケーションによる通信にも対応できる。設定はクラウドで管理するので、運用負担が少ない。
従来のWebフィルタリングはすべての通信を中継する仕組みだが、DNS型では通信前に、接続しようとしているサイトの危険や脅威の有無を高速で判断。すべての通信を中継するわけではないため多くのサイトを閲覧しても通信のパフォーマンスに影響しない。
同社の強みは日本企業として、日本をターゲットにする脅威にも独自に対応している点、低コストで導入できる点だ。常時監視されている全世界の脅威ドメイン情報に加え、日本でしか観測されない攻撃キャンペーンで使われるドメインを独自でブロック対象に追加。犯罪、薬物、アダルトなど教育上不適切なサイトはカテゴリーフィルタで通信をブロック。通信許可リストや通信拒否リストを使ったポリシー設定で独自制御も可能だ。
文部科学省「教育情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」では、多層防御が求められている。各OSが提供しているセキュリティ管理と組み合わせて本製品を運用することで、多層防御を強化できる。
同社では、GIGAスクール構想向け校内LAN整備に関する特設サイトも開設。学校の安全なネットワーク環境やテレワーク環境のポイントとGIGAスクールモデルについて情報を提供している。
Soliton DNS Guard for Education
教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2020年7月13日号掲載