球磨村立一勝地小学校(柿原和明校長・熊本県)は、山間地にある児童生徒数72名の小規模校で、以前からICT活用を積極的に推進している。
全教室に電子黒板や実物投影機、デジタル教科書が整備されており、児童がタブレットPCを主体的に活用して、成果を上げている。
近年では、テレビ会議を活用した遠隔授業にも力を入れており、海外との交流学習にも取り組み始めている。
今年度、担任教師のつながりからインドの学校との交流が始まり、現在はインドのポーダー・インターナショナルスクール・バンガロール校と交流が始まった。5、6年生の英語活動で学習したことを活かして国際交流を進めている。
まず、両校の子供たちは、自己紹介を行い、英語でお互いに質問し合った。好きな教科やスポーツ、動物などを英語で伝え合った。
難しい質問には、ALT(外国語指導助手)が支援しながら、回答する様子が見られた。質問したことがうまく伝わった際には、それぞれの教室で歓声が上がった。
このような空間や時間を越えた交流は、子供たちにとって忘れられない思い出となったようだ。海外との交流によるコミュニケーションは、将来のグローバル社会を生きる子供たちにも確実に役立つであろう。
教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2020年6月1日号掲載