マウスコンピューターはGIGAスクール構想に対応したPC「MousePro P101」を2020年度に発売する。児童生徒の使いやすさに配慮した機能を搭載した。本機の特徴についてマウスコンピューター製品部エキスパートの小林俊一氏に聞いた。
学習内容に合わせてタブレット型、ノートPC型で使用できる「MouseProP101」の本体色はブルーだ。これについて小林氏は「文具として愛着が持てるようにした」と話す。
持ち運びが便利な持ち手を標準装備。この持ち手は、スタンドとしての役割も果たし、タブレット本体の横置き、縦置きも可能だ。理科の実験や技術家庭科の実習のときには、手順の動画を映しておくなど、ビューワとしても使いやすい。
机上の静物などをカメラで撮影する際や教科書等に掲載された二次元コードを読み込む際も、両手でタブレットを持たなくても操作できる。
授業でよく活用するカメラ機能は、インカメラ・アウトカメラ共に200万画素。インカメラはスライドシャッター付きで意図しない撮影を防ぐ。
本体下部の円筒部分には、バッテリーを内蔵。
この円筒部分が、プレゼンテーション時等に手で持ちやすいという声が届いているという。タブレット画面に触れずに持つことができる。
円筒部分の直径は31・2ミリ。各社の充電保管庫には、1台あたりの内寸が3センチ以下のものもあるので、確認が必要だ。
タブレット本体は高さ76センチからの落下テストもクリアしており、防塵・防滴に対応。校外学習の際や実験・実習の際にも安心できる。
キーボードは着脱式。日本語JISに対応し、打ちやすさに配慮した。着脱式とすることで、校外活動などの持ち運び時には防塵防滴対応のタブレット本体のみで移動でき、キーボードは必要な時のみ付属するので、キーボード本体の破損の危険性も低くなる。
PC背面には、電源とWiFiの動作状況が分かるインジケーターを搭載した。児童生徒画面に回り込むことなく教員の立ち位置から、WiFiが接続しているのか、電源が入っているのかどうかがわかる。
電源容量が少なくなるとインジケーターが青から赤に切り替わる。
重量はタブレットのみで約980グラム、キーボード付きで約1・24キログラム。バッテリーは約8・6時間。朝、充電保管庫から出して丸一日活用できる。
本体背面にスタイラスペンの設置場所を設けた(オプション)。MicrosoftPenProtocol準拠。
指紋認証やLTE対応もオプションで用意。
365日24時間の電話やLINE、メール等のサポート体制で、72時間以内の修理完了を目指して故障時も迅速に対応。これは国内生産ならではのメリットだ。保証期間は1年間。保証期間の延長(最長5年)、再セットアップ用媒体提供、追加の拡張サービス、破損・盗難補償サービスは追加料金が必要。「バッテリー交換サービス」もスタートする。これらのオプションを同梱したサービスはGIGAスクール構想「応用モデル」で提案している。(開発中のため変更の可能性がある。写真はすべて開発中の実機)
教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2020年4月6日号掲載