文部科学省「学校防災マニュアル作成の手引き」には、地震発生時の安全確保に役立つ物資等の例に「ヘルメット」が挙げられている。国家検定をクリアしたヘルメットは「保護帽」と呼ばれる。子供用の防災ヘルメットにも安全基準がある。
安全靴や作業着などを提供しているミドリ安全は今年6月、子供用折り畳み防災ヘルメット「Flatmet-kid(フラットメット キッズ)」の販売を開始。厚生労働省の保護帽の規格「飛来・落下物用」を取得した国家検定合格品だ。2017年度から販売している大人用「フラットメット」が好評を博したことから、子供版も開発。本体390グラムと軽量で、頭位47~57センチまで対応。成長に応じて調整できる。
折りたたんで収納でき、収納時は約31・4×18×4・2センチと保管スペースを大幅削減できる。A4クリアファイル対応のランドセルにも収納可。学校の机横やロッカーにかけて保管できるフック付き保管袋も付属。側に保管できれば、迅速に有事に対応できる。子供でも簡単に収納・装着できる設計だ。点検を兼ね、あらかじめサイズ調整を行い、防災訓練で装着することを推奨している。
大人用はオレンジも提供。教員はオレンジ、子供は白を装着して見分けやすくすることができる。
小学生の子供を持つ保護者500名を対象にしたミドリ安全の調査によると、「小学校に子供専用の防災ヘルメットを備えている」と回答した保護者は約2割であった。「地震や災害の際、防災頭巾で頭部の安全は守れない」と考える保護者は約4割。「学校での防災対策はさらに必要」と考える保護者は約8割いた。
▼詳細=https://www.midori-helmet.jp/ ▼問合せ=03・3442・1641
教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2019年9月9日号掲載