これからの時代を生き抜く力を育むためにもICTを活用した教育は必須。それは理解している。しかし、現場にICT導入を任せられる人材も、ノウハウもない。予算要求のノウハウも首長部局の理解も不足――そんな課題を多くの教育機関が抱えている。そこでレノボ・ジャパンとNTTコミュニケーションズは、これらの課題を解決するため、日本初の新サービス「ICT Goodstart」を始める。
「ICT Goodstart」は、LTE回線と端末、デジタル教材、保守・管理、サポートまでパッケージ化してワンストップ提供する、LTEモデル(レノボ製WindowsタブレットPC)に特化した新しいサービスだ。クラウドを活用するのでサーバ管理・維持費は不要。これまで多くの予算を必要としていたインフラやサポートなどの諸費用を大幅に削減しつつ、サービスの質を維持もしくは向上して管理者の負担も軽減する。
「ネットワークがつながらない」「ソフトのアップデート中で動かなくて、使えない」などの“つながらない”“使えない”トラブルは現場の活用を妨げる。
そこで「ICT Goodstart」は、タブレットPCとLTE回線で、いつでもどこでもつながる環境を提案。教育格差のない学習環境に貢献する。
自宅に無線LANのない児童生徒への配慮や、学校統廃合を考慮した自治体において採用・選択が多いのがLTEモデルの特徴だ。
タブレットPC1人1台の環境なら、オンライン英会話や習熟度に応じた適応学習なども持ち帰りで学習できる。
LTE回線を教育利用とすることで、校務ネットワークとも分離できる。
学校内にサーバを設置する従来型のオンプレミスで教育に必要とされる台数の端末を管理することは、予算的にも運用的にも難しい。そこで「ICT Goodstart」は、クラウドによる端末管理を提案。これにより、サーバ構築・維持管理が不要になるなどのコスト削減と運用負荷から解放。端末数の増減にも臨機応変に対応でき、児童生徒のデータも安全に保存できる。
「ICT Goodstart」では軽量の2in1型タブレットPC「Ideapad D330 LTE」を提供。最大14・3時間駆動、いつでもどこでもインターネットが使えるLTEモデルだ。キーボードは着脱式でタブレットにもなり、個別学習、協働学習、校外学習などに活用できる。軽量で低学年の児童生徒でも持ち運びやすい。
収納用カートも用意。
「子供たちが端末を壊さないか心配」などの理由で、ICT活用をためらう場合もある。そこで「ICT Goodstart」は、補償内容を強化。落下、水濡れ、自然故障のすべてを追加費用0円で補償。現場での端末稼働率をあげる。
何十台、何百台の端末管理に欠かせないのが MDM(Mobile Device Management)だ。
従来型のオンプレミス運用では、授業準備や追加整備などのたびに端末を回収する手間がかかり、整備中は学習が止まる問題もある。そこで「Azure Active Directory Premium」と「Intune for エデュケーション」を採用してクラウドによる端末管理体制を構築。管理者の負担を軽減する。
コールセンターによるサポートも提供。ICTの導入・運用の困りごとを電話やメール、FAXで連絡。教育活動が止まることを防ぐ。オプションでICT支援員サービスを提供。
クラウド型の教材は、インストールやアップデート不要で活用できる点がメリットだ。
デジタル教材や各種ドリル、授業支援ツール、協働学習ツール、校内SNS、作品保存・共有サービス、学級経営支援ツールなどの様々な教育サービスをシングルサインオンで利用でき、学習ログも管理できる。
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レノボ・ジャパンはブースで「ICT Goodstart」のサービス内容や実機を紹介。導入相談にも応じる。
教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2019年6月10日号掲載