文部科学省では「働き方改革」推進のための方策の１つとして統合型校務支援システムの導入や活用を挙げており、「平成３０年度以降のＩＣＴ環境整備（通知）」において１００％の導入を求めている。また、「学校における働き方改革に関する緊急対策」（平成２９年１２月２６日文部科学大臣決定）では統合型校務支援システムの導入により、指導要録への記載など学習評価をはじめとした業務の電子化による効率化などを図ること、ＩＣＴを活用して教材の共有化を積極的に進めること、その際に都道府県単位での統合型校務支援システムの共同調達・運用に向けた取組を進めることを求めている。
統合型校務支援システムで情報管理している学校は約４８・７％（学校における教育の情報化の実態等に関する調査（平成２９年３月現在）。最高値は愛知県の８６・８％。この１年間で整備数に最も伸びが見られた宮城県では平均値を超えた。最低は奈良県の１・７％。各自治体ではその格差是正に向けた取組もみられる。
弊社が本年５月に実施した教委対象調査で、今年度新規導入予定もしくはリプレイス・更新・拡充など今後の予定を聞いた。
今年度新規で導入すると回答したのは３２教委、リプレイス・更新もしくは拡充を予定しているのは３１教委。
なおカッコ内は導入済もしくは導入予定の校務支援システム名（回答者のみ記載）。
【北海道】せたな町、【山形県】米沢市、【群馬県】千代田町（Ｃ４ｔｈ）、【栃木県】那須烏山市、【千葉県】八街市（デジタル校務、Ｃ４ｔｈ、ウィンバードからプロポーザルで決定）、【埼玉県】坂戸市（スズキ校務）、【静岡県】川根本町（Ｃ４ｔｈ）、牧之原市、【兵庫県】淡路市、【鳥取県】三朝町（Ｃ４ｔｈ）、【沖縄県】南風原町ほか。
もしくは拡充を予定
【北海道】留萌市（北海道公立学校校務支援システム）、【秋田県】秋田市、【福島県】新地町（スズキ校務）、【山梨県】都留市、【群馬県】前橋市（Ｃ４ｔｈ）、【千葉県】柏市（Ｔｅ―Ｃｏｍｐ＠ｓｓ）、【神奈川県】藤沢市、【大阪府】堺市、【東京都】品川区（校務館）、調布市、【愛知県】名古屋市、尾張旭市（３１年度からＣ４ｔｈ）、【兵庫県】市川町（校支援）、【岡山県】備前市（スズキ校務）、【静岡県】伊豆市（デジタル教員室）、【福岡県】志免町（スクールエンジン）、【徳島県】阿波市（スズキ校務）
整備を予定
【北海道】今金町、羽幌町、小平町、新ひだか町、【青森県】弘前市、【秋田県】五城目町、大館市、【山形県】大江町、【福島県】南相馬市、【茨城県】潮来市、【栃木県】大田原市、【埼玉県】草加市（校支援）【東京都】立川市、【山梨県】南部町、【静岡県】東伊豆町、【滋賀県】近江八幡市、甲賀市、【福岡県】嘉麻市、【佐賀県】武雄市、【鹿児島県】いちき串木野市、【沖縄県】那覇市
【北海道】喜茂別町・北広島市・石狩市（以上Ｃ４ｔｈ）、【栃木県】那須塩原市（デジタル校務）【群馬県】富岡市、下仁田町（以上Ｃ４ｔｈ）、【東京都】足立区、豊島区（以上Ｃ４ｔｈ）、新宿区（学びの扉）、【神奈川県】伊勢原市（Ｔ―Ｃｏｍｐ＠ｓｓ）、大和市（Ｃ４ｔｈ）、【静岡県】裾野市（Ｃ４ｔｈ）、富士市、沼津市（以上デジタル校務）【愛知県】江南市、みよし市、豊田市（以上Ｃ４ｔｈ）、愛西市（デジタル校務）、田原市（小学校スズキ校務）、【和歌山県】橋本市、田辺市（クラリネット）、【愛媛県】西条市、鬼北町（以上スズキ校務）、【大阪府】東大阪市（デジタル校務）、【広島県】庄原市（校支援）、【岡山県】赤磐市、【福岡県】大野城市（Ｃ４ｔｈ）、【佐賀県】みやき町（校務シェアボード、ＳＥＩ―Ｎｅｔ）、【熊本県】益城町（スズキ校務）、熊本市（スクールエンジン）、【沖縄県】浦添市（小学校スズキ校務、中学校ｉｆｕｔｒｅ）
教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2018年7月9日号掲載
