3月9・10日、「新学習指導要領とICT」をテーマに、東京都内で平成29年度「教育の情報化推進フォーラム」が開催された。本フォーラム開会前には「ICT夢コンテスト」の表彰が行われ、2日間にわたり受賞者は事例報告を発表。本年のICT夢コンテスト応募総数は287件。3回の審査を経て各賞9件、優良賞16件、新人賞5件の全30件が受賞した。
当日は情報モラル教育や教員の働き方改革、2020年に向けた教育ICT環境整備、社会に出て求められる資質・能力などの各種テーマで講演が行われた。
基調講演で奈須正裕教授(上智大学)は「新学習指導要領には非認知的能力の重要性が盛り込まれた」と語った。
文部科学省・情報教育課の梅村研課長は「情報活用能力は学習の基盤となる資質・能力として教科横断的に育むもの。ICT活用による学習の充実は新学習指導要領に盛り込まれている。ICT環境整備については地方交付税措置を年額1805億円確保したところ。『平成30年度以降の学校におけるICT環境整備の方針について』も通知した。各自治体の予算化が重要」と語った。主催は一社・日本教育情報化振興会。【2面に続く】
教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2018年4月2日号掲載