NTT西日本、NTT東日本、大日本印刷(DNP)は高等教育向けデジタル化サービスを提供する新会社「NTT EDX」を10月8日、設立した。
NTT EDXは、大学のDX化の加速を支援。テキストや教材をデジタル化して大学LMS上に提供しやすくし、学生は電子教科書のオンライン購入や学習プロセスの振り返りがしやすいようにする。履修前にテキストの一部をオンラインで閲覧することも可能だ。
出版社にとってもメリットがある。見本テキストをオンラインで提供でき、様々なコストの低減化が期待できる。現在、約100社程度と連携済だ。
教材のデジタル化については出版社や教員と連携し、著作権を含めた許諾交渉をNTT EDXが担う。現在、約200社の出版社と連携が決まっており、さらに伸ばす見込み。
既存の大学のLMS事業者との連携にも意欲的だ。
本仕組みはNTT西日本とDNPが個別ソリューションとして一部の大学に提供していたもので、プラットフォーム化することでコスト低減とリードタイムの短縮を図る。
本プラットフォームにより教科書のデジタル配信の仕組みが一般化することで、リモート授業準備の利便性を図り、学習者の履修状況を把握しやすくする、学習データの分析が可能になるなどの効果を見込んでいる。