日本教育工学協会(JAET)は3月21日に開催予定の「教育の情報化」実践セミナー 2020 in 四国「令和スタンダードとしての1人1台体制を考える」の現地開催を中止し、一部内容を変更して同日にオンラインセミナーを行った。
「教育の情報化」実践セミナーのオンライン開催は初。新型コロナウイルス感染拡大の現状を踏まえた。
オンラインセミナー実施の周知は開催10日前であったが、事前申込者は136人。当日は90人余りが視聴した。オンライン配信はZoomを使い、参加者は主催者から示されたURLからYouTubeで視聴した。
参加者とのやりとりも実施。「Mentimeter」(リアルタイムアンケート無料アプリ)を使って質問を受け付け、会の中で回答。休憩時間はコメント画面を共有した。
稲垣忠氏(東北学院大学教授)と林向達氏(徳島文理大学准教授)は、「令和スタンダードとしての1人1台体制を考える」をテーマに対談。早い自治体では今年度9月から1人1台体制が始まることになる。10年後の学校規模を想定し、資質能力育成にどうシフトしていけばよいのかなどについて討議した。
オンラインワークショップとして、2019年度JAET学校情報化先進校である徳島県三好郡東みよし町立足代小学校の中川斉史副校長は、校務の情報化の推進から進め、教員の日常的な活用を促す取組や、3月から始まった休校体制におけるICT活用について報告・提案。
視聴者からは「遠方なので参加をあきらめていたがオンラインなので参加できた」「今回のオンラインセミナーで、テレワークのイメージがわいた」「校長や教育委員会の理解が得られない場合、どうすれば良いのかわかった」などの感想が寄せられた。
討議の詳細は教育家庭新聞教育マルチメディア号4月6日号に掲載。