子供たちの給食への大好きな想いが伝わってくる、作文コンクールが今年度も実施された。
第10回「心に残る給食の思い出作文」コンクールの表彰式が2023年12月9日、大手町サンケイプラザ(東京)で開催された。主催は(公社)日本給食サービス協会。
小学校4年生以上の高学年を応募の対象とするこのコンクール。今回は全国から692作品が集まり、その中から文部科学大臣賞1名、農林水産大臣賞1名、農林水産省大臣官房長官2名、(公社)全国学校栄養士協議会会長賞1名、(公社)日本給食サービス協会会長賞5名の計10名の作品が受賞。受賞者は4年振りの対面での表彰式に参加した。
文部科学大臣賞を受賞した、千葉県我孫子市立我孫子第三小学校6年の青島可依さんの作品『たくさんの人達への恩返し』では、
「自分は給食に恩がある。食わず嫌いを直してもらったことだ。(中略)給食に出会い野菜のおいしさを教えてもらった。そんな給食に恩返しがしたい」と、給食における食品ロス削減に取り組んだ様子を綴った。栄養士の先生への聞き取りや、クラスへのプレゼンテーション、話し合いを経て、給食準備の時間を速くして食べる時間を増やすといった工夫とその成果などをテンポ良く紹介している。
全国学校栄養士協議会会長賞を受賞した、埼玉県川口市立原町小学校5年の久本千尋さんの作品『大好きな給食の時間』では、幼稚園から手作りの給食を食べてきて、給食が大好きという想いや、給食委員に立候補したこと、家庭科の調理実習を通して得た気づきなどを書いている。
他にも、引っ越しを機に住む地域によって味噌の味の違いに気づいたこと、栄養士との交流など、さまざまなテーマで書かれた作文が受賞作品に並んだ。
受賞作品は下記の通り。
■文部科学大臣賞
「たくさんの人達への恩返し」千葉県我孫子市立我孫子第三小学校 6年 青島可依さん
■農林水産大臣賞
「味噌が教えてくれたもの」愛知県豊橋市立つつじが丘小学校 6年 磯部那月さん
■農林水産省大臣官房長賞
「最高の栄養士さん」東京都新宿区立柏木小学校 4年 丸尾優晴さん
「完食チャレンジ」奈良県葛城市立忍海小学校 4年 辻本愛奈さん
■公益社団法人全国学校栄養士協議会会長賞
「大好きな給食の時間」埼玉県川口市立原町小学校 5年 久本千尋さん
■公益社団法人日本給食サービス協会会長賞
「ぼくと給食」茨城県神栖市立横瀬小学校 6年 小林瑛太さん
「四世代の給食」栃木県下野市立古山小学校 4年 杉山碧さん
「三の一さいこうソーセローネ」徳島県徳島市千松小学校 4年 牧野文香さん
「給食大好き」愛媛県松山市立余土小学校 6年 渡部小雛さん
「大切にしたいふるさとの味」愛媛県松山市立余土小学校 6年 渡部小夏さん
他に、学校奨励賞として9校が受賞している。
受賞作品一覧 ⇒ https://www.jcfs.or.jp/event/sakubun10.html
表彰式では、日本給食サービス協会の西脇司会長からの挨拶に続き、受賞者表彰、また受賞作品の朗読などが行われたほか、終了後の祝賀会も行われた。
表彰式のようす(動画がご覧になれます) ⇒
日本給食サービス協会 Webサイト https://www.jcfs.or.jp/public_relations/index.html