地球温暖化や多様化などの社会課題について学校現場でも対応が求められているなか、カンコーでは学校の教員や生徒、保護者が求めるニーズを分析して制服・体操服を提案している。今期、同社ではさまざまなニーズに対応でき、調整しやすいアイテムを追加した。
「BEAMS SCHOOL product by KANKO」はBEAMSらしいデザインを活かしたプラスワンアイテムを2025年に向けて提案。
キルトベストは保温性に優れた素材を使用し、ネクタイの映えるⅤネックを採用。制服のイメージのまま防寒性を高めることができる。高耐久性にも配慮した。
トラッドなイメージのスタジアムジャンパーは校内着や通学時のアウターやジャケット代わりに着用できる。
2020年に共学校向けブランドとして再スタートした「ELLE ECOLE」は新アイテムとして、モックネックセーターを提案。衿元にやや高さを持たせることで防寒性を高めた。シャツなしで着用することもできる。
ELLEらしい刺繍をほどこしたバンドカラーシャツはノーネクタイで着用できるデザイン。
独自のアクアチタンで身体と心をリラックス効果でサポートする「Phiten」の技術は、制服にも活用されている。
2025年に向けて、体操服デザインと連動した制服を提案。アクアチタンを含浸した生地をブレザーに使用。上半身をPhitenの機能で包み込みリラックス効果を与える。
制服のネック部分やウエスト部分にアクアチタンを含浸させたパイピングやニットテープなどを取り入れることもできる。
上着を着用していない時もアクアチタンの効果を感じられるように、ネクタイやリボンにもアクアチタンのテープを施すこともできる。
2つのキーワード「NEO」「NEEDS」で新たな制服の形を企画。制服をチェンジする際の参考になるように、イメージやニーズを制服で表現した。
「NEO」は制服の定番色ブルーのコーディネート3パターンを提案。「Blue×Blue×Blue」はブルーグレーのニットブレザーを同じトーンでまとめたコーディネート。ニットシャツ×ニットブレザーで動きやすい。ハーフジップスウェットは防寒や体温調節ができる。
「Blue×Gray×Peach」は濃淡の異なるブルーのギンガムチェックでアクセントカラーはピーチだ。
「Blue×Camel×Yellow」はネイビーブルーとキャメルの配色にアクセントカラーのイエローで活発な印象を演出する。
「NEEDS」は学校ニーズを踏まえ、ACTIVE、ADVANCE、TRADITIONAL、ROOTSの4パターンをブレザースタイルで表現している。
活発で明るいイメージを表現したACTIVEはキャメルのブレザーにブルーをアクセントに加え、明るく爽やかな印象を演出。ストレッチ性の高いニットブレザーとニットシャツを合わせて動きやすさにも配慮。
ADVANCEは落ち着いた色合いのグレージュのブレザーを黒やグレーでコーディネート。男女共にネクタイスタイルとして性差に捉われない制服を求める学校の要望に応える。
伝統やクラッシックなイメージを重んじる学校向けのTRADITIONALはブレザーの素材に植物由来のバイオミランザを使用。シルエットはスマートだが腕が動かしやすいスリムーブ設計として快適に過ごせるように配慮した。
ROOTSは親しみや友愛を表現。グレーのブレザーに合わせるスラックスやスカートにはワインレッドやイエローのアクセントカラーを取り入れている。
カンコー・プレミアムは累計で600校以上が採用しているスポーツウェア。既存の商品ラインナップに新色として体操服では珍しいプレミアムグレー色を追加した。
薄い素材でありながら高い防風性や耐久性を誇る「グランガード」を採用し、軽量・コンパクトで持ち運びも便利。裏面に施された微起毛により保温力も高く、水分の吸収と拡散を促進するため汗冷えを防ぎ、洗濯後の速乾性も向上した。
軽くて保温性が高い素材の「モアヒート」は従来の黒に加えてダークネイビーを新たに追加。
高い防透性を保つ「ミエンヌエアー」は、学校の要望に応えてネイビーも追加。特殊な編み方で耐久性や遮熱性も高い。
Reebokは多くのアスリートを支えてきたスポーツブランドにカンコー独自の機能性を盛り込んだ体操服。今回、新たに防寒着としても優れたウインドパーカーとウインドパンツを展開。
ウインドパーカーはゆったりとしたサイズ感で制服や体操服の上からも着用できる。軽くて持ち運びもしやすい。
ウインドパンツは裾ファスナー付きでスレンダーな設計。
学校への導入は2026年秋からを予定。課外活動や部活動など日常使いが可能なデザインだ。
blueeq(ブルイク)はスポーツバッグを中心に展開しているEQjapanのオリジナルブランド。
2024年7月からカンコーとのコラボレーションにより、様々なスポーツにチャレンジする生徒のためのマルチスポーツウェア「KANKO blueeq」の展開を開始したばかり。
イメージ、デザイン、スタイルなどはEQjapanが監修しており、グレー、ブラック、ワインレッドなど独特なニュアンスカラーやシルエットが学校にも好評だ。
既に2025年春納品予定で4校の導入が決定している。
教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2024年12月2日号掲載