「和風の料理が好き」と答えた人の割合は減少傾向で推移、2024年は41.6%まで低下(博報堂生活総合研究所「生活定点」)しているなど”和食離れ”の現状を踏まえ、農林水産省の食料・農業・農村政策審議会は先ごろ、食文化の保護・継承に向けて「克服すべき課題」をまとめた。
「和食文化の継承活動を行う中核的な人材に、栄養教諭等に加え食品事業者等に裾野を拡大していく」「人材を効果的・効率的に育成していくため、地域の伝統的な食の成り立ちや背景等が整理されていることが重要」などを含む内容。若者やシニア世代も対象に「和食を食べる機会を増やす活動」を展開していく必要があるなどの提言を行っている。
農水省が1月に「日本の『食文化』をめぐる情勢について」を公表。伝統料理等を「受け継ぎ伝えている」の回答が2023年度は44.7%で半数に満たなかった(「食育に関する意識調査」)。また「和風の料理が好き」と答えた人は1998年の65.8%から減少を続け、24年はその約3分の2まで減っている。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2025年2月17日号掲載