文部科学省が先ごろ公表した2023年度「学校保健統計」によると、肥満傾向児の割合は男子女子共に9歳から12歳が最も高く。特に男子は9歳以降高校までずっと1割以上に。また痩身傾向は男子女子共に10歳代以降が約2~3%で高くなっている。身長も体重も平均は男女共ほとんどの年齢で1998年度代まで上昇し、その後は横ばいだった。
身長・体重の最高値は、男子が17歳で170.7㌢、62.0㌔、女子が17歳で158.0㌢、52.6㌔だった。男子の身長は1994年17歳で170.9㌢が過去最高で、それ以降ほとんど同数値を維持している。女子の身長は1994年17歳が158.1㌢で過去最高、以降ほとんど横ばいだった。
男子の体重は2007年17歳63.9㌔が最高値で、それ以降わずかに下降が続いている。今回では1.9㌔、約2㌔近い減少だった。女子は2005~6年が17歳最高で53.7㎏だったが、以降は低下傾向で今回調査では1.1㌔減って52.6㌔だった。
男子の肥満傾向児は12歳の割合が13.5%で最も高く、女子は9歳が最も高い割合で9.82%だった。10代全ての年代で10%以上が続く男子に比べ、女子は全ての年代が10%未満だった。痩身傾向の男子は15歳で4.21%、女子は12歳で4.25%が最多だった。
肥満傾向は男女共、過去最多だった2006~8年頃をピークに6歳以上はどの年代もわずかに減少、又は横ばいの傾向だったが2000年以降は緩やかに増加する傾向がみられる。
痩身傾向は2007年以降で男子はわずかに増加傾向。女子はわずかに上下しながらもほとんど横ばいの状況が続く。
自己の実測体重から年齢・身長別標準体重を引いた数値を身長別標準体重で割り100を掛けた数値が20%以上を「肥満傾向児」、マイナス20%以下を「痩身傾向児」としている。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2025年2月17日号掲載