公立小中学校の校舎の耐震化率は2024年度で99.9%まで進んでおり、耐震化の残棟は135棟となった。また体育館等の非構造部材(天井材、窓ガラス、内外装材等)の耐震対策は、実施済みは68%で、未整備棟が3割以上に上っていることが分かった。
2024年4月1日現在の文部科学省調査の集計結果。校舎の耐震改修は全体で99.8%が耐震化を終え、残棟は247棟だった。校種別では特別支援学校は100%、高等学校99.7%、幼稚園98.5%だった。
小中学校の未改修の135棟の内訳は、Is値(震度6~7程度の地震に対する構造耐震指数)0.3未満(倒壊・崩壊する危険性が高い)は32棟、同0.3以上(倒壊・崩壊する危険性がある)が66棟、診断未実施が37棟。未改修棟が多い市町村は、多い順に西条市、旭川市、下関市、福島市、加茂市、高知市、名寄市、川崎市、稚内市、奥州市だった。
体育館等の吊り天井以外の非構造部材の耐震対策は、全体では67.8%が終了。実施率が最も高かったのは幼稚園で74.0%、次は特別支援学校で70.7%、小中学校は68.0%、最も低かった高等学校は61.2%で4割近くが未実施という結果だった。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2024年11月18日号掲載