第35回を迎える伊藤園「お~いお茶 新俳句大賞」に世界60か国から188万9582句の応募があり10月9日、文部科学大臣賞は福岡県の会社員・川崎智美さんの「二億年の地層の春っぽい部分」、金子兜太賞には千葉県の11歳・菱木あかねさんの「ランドセル暴れる文豪つめこんで」が選ばれた他、入賞2000句が発表された。
菱木さんは年間500冊も本を読む読書家で、豊富な読書経験から培った感性が創作に生かされたことが評価された。そのほか各部門(小学生の部、中学生の部、高校生の部、一般の部A・B、英語俳句の部、新俳句フォトの部)の大賞作品も各委員により選ばれた。
【菱木さんコメント】高学年になり文豪作品が大好きになった私は、ひどい時には毎日ランドセルに10冊もの本を詰めこんで登校していました。特にお気に入りだった乱歩や太宰の本達が毎朝「今日も連れて行きなさい!私の作品から読みなさい!」と暴れているような気がして、嬉しくて駆け出す自分の光景も含めてこの句を詠みました。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2024年10月21日号掲載