コンタクトレンズ(ＣＬ)の正しい使用や取扱いを啓発する、(一社)日本コンタクトレンズ協会が行った消費者実態調査によると、ＣＬ購入時の眼科受診率は年々低下する一方、不適切な使用法や異常(重症)が増加している実態が明らかになった。
眼科受診率は特に若年層で低く、不適切な使用方法と異常は男性に多い傾向であることから同協会は、若年層への眼科受診と正しい使用法の啓発が今後の課題であるとした。
購入時の眼科受診率について、女性全体では｢購入するたびに受診｣が2020年の28％から今回22％に減少した反面、｢初回を含め不定期受診｣が65％から70％に増えた。その理由として多くはないが｢眼科受診を勧められていないから｣が4.8％から6.9％に増えている。
不適切な使用は男性で顕著に増加。｢水道水でレンズを洗った｣（2021年度21.5％→24年度25.3％）、｢友人・家族などとレンズの貸し借り｣（10.5％→17.7％）、｢2枚重ねて使用｣（12.0％→16.7％）等があった。
販売経路の多様化とインターネット販売や雑貨店・ディスカウントショップ等の非対面チャンネルを含め、眼科受診や適切な使用方法を守ることの重要性を呼び掛ける。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2024年9月23日号掲載
