増加する不登校への対応として文科省2025年度概算要求では、「学びの場の確保」、SCやSSWの配置拡大、いじめ・不登校等の未然防止に向けた魅力ある学校づくりに関する調査研究等で、前年度から約20億円増加して総額109億円を計上した。
在籍校に通いづらい子供たちの居場所として設置されている教育支援センター(センター)の機能を強化、2億7000万円(1億6000万円増)を計上。家からセンターにも通えない子供のため支援員が家庭訪問するといった「アウトリーチ支援体制の強化」(補助率1/3、350か所)、不登校の子供たちの保護者を支援する学習会や広報資材の作成費用を含む「保護者支援体制の強化」(補助率1/3、350か所)などが事業内容。
不登校からの復帰段階の子供や不登校の兆候がある子供たちが、自分のペースで学習・生活できる校内の居場所として支援員を配置する「校内教育支援センター」の設置整備を推進するため11億3000万円(補助率1/3、3000校)、新たな校内センターの設置に対する支援に2億4000万円(補助率1/3、1600校)。
SCの全公立小中学校配置を継続し、加えて重点配置する校数を1300校増やし1万1300校に。SSWの全公立中学校配置を継続し、加えて重点配置する校数を1600校増やした。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2024年9月23日号掲載