学校給食と栄養教諭等の研究大会が一体となって開催される初の｢全国学校給食・栄養教諭等研究協議大会｣が8月1・2日、長野県長野市で開催された。約1200人が全国から参加。初日の全体会では文部科学省の学校給食調査官・齊藤るみ氏、食育調査官・山上望氏らによるシンポジウム等が行われた。来年度は8月5・6日、茨城県で開催予定。
同大会の主題は｢より一層の学校給食の充実と栄養教諭を中核とした学校における食育の推進～信州から『新』発信！未来へつなげる食育の力！～｣。それぞれ昨年まで全国学校給食研究協議大会、全国栄養教諭・学校栄養職員研究大会として別途に開催されていたが、食育を推進する学校給食の充実と栄養教諭の資質向上を一体とした研究協議の場として初めて統合された。学校給食の運営・実施と食の指導に携わる教育委員会、栄養教諭・栄養職員、学校管理職・教職員が対象。文部科学省、長野県・市教育委員会、（公社）全国学校栄養士協議会、（一社）全国学校給食推進連合会等が主催した。
初日・全体会の開会式では学校給食功労者・団体の文部科学大臣表彰、冬季五輪メダリスト・渡部暁斗氏の記念講演（演題｢食事を愉しむ｣）に続き、｢組織で取り組む学校における食育推進の在り方～全教職員が食育の必要性を理解し、子供に必要な食育を行うために～｣をテーマにシンポジウムが行われた。
同シンポのコーディネーター及びシンポジストには、文科省初等中等教育局学校給食調査官・齊藤るみ氏、同食育調査官・山上望氏、綾川町立陶小学校教頭・赤松美雪氏などが登壇した。
また2日目は｢学校給食を活用した食育の推進｣、｢食育推進のための校内組織と全体計画｣、｢栄養管理｣や｢危機・衛生管理｣などテーマ別に8分科会で実践報告や協議が開催された。
教育家庭新聞 夏休み特別号2024年8月12日号掲載
