「FHJ全国高校生冷凍めん料理コンクール」は、冷凍めんを使い、高校生がチームで考案したオリジナルメニューを応募するコンクール。昨年度初開催され、全国の高等学校72校から高校生の発想力が光る423のレシピが寄せられた。受賞した中から茨城県立水戸第二高等学校の取組を紹介する。
第1回コンクールで日本冷凍めん協会賞を受賞したのは、水戸第二高等学校の料理研究同好会・1年生(当時)4人のチーム<わくわくうどん連合国>による「スポーツ応援うどん」。味噌を味のベースにし、ニンニクや生姜でアクセントを加え、ひき肉やほうれん草、ゆで卵などでバランスよく、韓国のりをトッピング。身近な食材を使用して手軽に作れるように工夫した。家庭科の授業で学んだスポーツ栄養学を、オリジナルメニューとして形にすることで、学びを深めることにもなった。
顧問の尾又美帆教諭によると、生徒たちは「栄養素の吸収を高める食べ合わせを叶えつつ、料理として違和感のない食材の組み合わせになるよう工夫した」という。一からメニューを考えることは初めての経験。「試作を重ねて苦労をしたが、チームメイトと意見を出し合うと、作品が良くなっていくという過程を楽しむことができた」。
料理研究同好会では、普段は週2回の活動日にベースとなるレシピ探しやレシピ表の作成、調理準備などを生徒が分担して行い、お菓子などを作っている。第1回コンクールには同好会から複数のチームがエントリーした。コンクールの課題が、冷凍めんが題材で、どんな麺でも良いこと、また麺そのものだけでなく、スープや具材も活用できる柔軟さにも関心が集まった。
各チームとも同好会の活動時間内だけでなく、自宅でも試作を重ねていたという。尾又教諭は「目指すメニューを完成させるために積極的に取り組むという、コンテストならではの良い経験ができた」としている。
「令和6年度第2回FHJ全国高校生冷凍めん料理コンクール」の募集要項は次の通り。
「つるっとほっこりみんなが喜ぶめん料理」をテーマに、冷凍めんを使ったアイデアあふれるオリジナルレシピを募集する。地域の特産品や旬の食材を用いたもの、伝統食、世界の料理やスイーツ、子供やお年寄りに向けたアレンジなど、ジャンルは自由。応募期間は2024年12月2日~2025年1月24日(必着)。個人応募の場合も、必ず学校(教員)の承諾を得て応募する。
▽応募資格 全国高等学校家庭クラブ連盟加盟校の生徒で2~4人のグループ。1校から複数チームでの応募可 ▽応募作品 冷凍めんを使ったレシピで、調理時間1時間以内、材料費1人分500円程度のもの。▽表彰 最優秀賞、優秀賞、FHJ賞、日本冷凍めん協会賞、佳作 ▽表彰式 2025年3月20日(木曜日・祝日)
応募要項の詳細=全国高等学校家庭クラブ連盟HP
https://kateikurabu-renmei.jp/contest/#noodles
主催=全国高等学校家庭クラブ連盟、共催=(一財)家庭クラブ、後援=全国高等学校長協会家庭部会/全国家庭科教育協会、協賛=(一社)日本冷凍めん協会、協力=(一財)ベターホーム協会
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2024年7月15日号掲載