文部科学省が設置した「いじめ防止対策協議会」の2024度第1回の会議が6月19日、オンラインで開催され、昨年に引き続き関西外国語大学外国語学部教授・新井肇氏を座長に選任。「いじめの重大事態の調査に関するガイドライン」(以下、ガイドライン)や「生徒指導提要(改訂版)」の平時からの理解を求めること等を盛り込んだ今年度中のガイドライン改訂に向けた審議を開始した。
現行のガイドラインは2017年作成。いじめの重大事態発生をうけ、学校設置者や学校が適切な調査を行うことを促すものだった。しかしいじめや重大事態の件数は依然として増加傾向にあることから、改訂版の必要性が浮上した。
今回の審議で各委員から意見が述べられ、改訂版には「いじめ重大事態を防ぐ平時からの備え」、「申し立てがあった際の学校の対応」、「調査委員の第三者性の確保(第三者の例示)」、「児童生徒への事前説明の手順・事項の詳細」、「調査すべき事項の明示」などが新たに加えられる見通し。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2024年7月15日号掲載