福岡県で小学校1年生児童が給食をのどに詰まらせ死亡した事故をうけて文部科学省は2月末、「よく噛んで食べる」「早食いは危険である」などの「安全に配慮した食事の指導」を徹底し窒息事故の防止を呼びかける事務連絡を各県・市教委等に発出した。
■窒息事故防止に向けて注意点を明記
「食に関する指導の手引き」(第二次改訂版)では第5章第3節「学校給食におけるリスクマネジメント」で「窒息事故防止」の指導について①食べ物は食べやすい大きさに、よく噛んで食ベる、②早食いは危険であること、③学級担任等が注意深く様子を観察④咀嚼・嚥下能力は個人差があるため個別対応が必要な児童生徒は全教職員の共通理解を図る等と明記した。事故発生時は他の教職員に119番通報を依頼し、救急隊到着まで「詰まったものの除去を試みる」として背部叩打法、腹部突き上げ法を図説している。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2024年3月18日号掲載