会議室や音楽室、放送室等、学校の中にも防音性や遮音性が求められるスペースは意外に多い。
日本工業規格(JIS)が定めている遮音性能の基準は、T―1から、T―2(会議室など)、T―3(音楽室や機械室など)、T―4(スタジオなど)までの等級に分類される。部屋のドアや窓の遮音性能をランク付けしているので、設置の際には使用目的に応じた製品選びの目安にできる。
三和シヤッター工業が昨年4月発売した高遮音扉「防音ガード」の遮音等級は、下はT―2から、最高はT―4を超えてT―6相当までの幅広いラインナップが揃って、希望の用途に応じられる。
さらに従来の防音扉では閉鎖後のハンドル操作が必要なグレモン錠を設置するのが一般的だが、「防音ガード」は開閉しやすい一般錠(レバーハンドル錠、プッシュプル錠)を採用。開け閉めが簡単なので、低学年児童も出入りする小学校の音楽室などへの取り付けにも対応する。
同品の遮音性能は、同社・太田ドア工場敷地内に2022年10月新設された厳重な防音対策が施された試験棟で試験されたもの。外音を遮断した独立した建物で高精度な試験が可能だ。
さらに昨年10月、同シリーズに新たに国土交通大臣認可を得た、窓付特定防火設備(片開き)を追加。耐熱強化ガラス、特殊な制振材を使用し、高い遮音性能のドアが60分防火区域に設置できるようになった。T―5相当の高い遮音性能を確保しながら、児童や女性でも開閉が容易な一般錠を採用している。
「防音ガード」は先ごろ開催された第17回キッズデザイン賞「子どもたちの安心・安全に貢献するデザイン部門」を受賞している。
https://www.sanwa-ss.co.jp/professional/products/001174.html
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教育家庭新聞 新春特別号 2024年1月1日号掲載