東京消防庁が公表した「救急搬送データから見る日常生活の事故」(2021年)から、小学生(6~12歳)の事故概要をみると、1年間に救急搬送された小学生は4091人に上り、そのうち2割近くを6歳児が占め、800人にのぼるなど学年が下がるほど多くなる。
最も多い発生時期11月(430人)だったが、次からは7月(412人)、6月(410人)、5月(408人)、4月(404人)だった。発生場所は住宅や公園等に次いで、学校・児童施設が912人(22・3%)で3番目に多かった。これらの統計では、新学期が始まったこれから、学校に不慣れな低学年児童の事故が発生しやすい時期だと示している。
主な事故原因では転ぶ(1340人)、ぶつかる(807人)などが上位を占めるが、「挟む・挟まれる」は89人で少なくない。しかも中等症以上の割合は16・9%に上り、深刻な事態になる確率が高いようだ。
セイキ販売㈱の室内ドア用指挟み防止スクリーン「指はさまんぞう」は、蝶番(ちょうつがい)のあるドア吊元の間隙をカバーして、指はさみ事故を防ぐ、後付け可能な学校設備品。ドアの開閉に合わせてスクリーンが引き出されたり巻き戻ったりして伸び縮みし、ドアの隙間をカバーする。
製品本体は耐久性に優れるアルミ製。スクリーンは汚れにくく耐久性に優れるポリエステル製。ドアの内側に取り付ける「可動タイプ」と、外側に固定する「固定タイプ」の2つ1組がセット。両面テープと釘による施工で、既存のドアに簡単に取付けられる。
本体カラーはブロンズかステンカラー、スクリーンはブロンズにはブラウン、ステンカラーはベージュになる。
子供の指は細いためちょっとした隙間に入ってしまうため、指挟み事故は、ドアを自分で開け閉めした時より、他の人が開け閉めしたドアに挟まれる事が多い。思いもしない状況で発生するのが事故だから予防に万全を期すことが求められる。
問合せ=042・433・9881
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2023年4月17日