鰆、しじみ、ウド、三つ葉、めかぶ、菜の花、いちご、でこぽん/潮汁、桃ゼリー、ぼたもち、山菜ごはん
3月はひな祭り、お彼岸、春分の日、東京平和の日(地域限定)。小学校では6年生の卒業を祝う会等が催されます。3月は年度末のまとめと次年度計画に大わらわ。新しい食育に取り組みたいという方もおられることと思います。参考となるこれまでの本連載記事が、KKS Web Newsからもご覧になれます。
〈東京平和の日/すいとん〉東京大空襲のことは校長先生が朝会でお話しされましたね。それは、今から78年前に起こった出来事。3月10日、東京の下町は真っ赤な炎に包まれてしまいました、戦争をしていた日本は、相手の国から爆弾を落とされ一面焼け野原になってしまい、尊い命もたくさん失われました。今でも、ウクライナや世界のどこかで同じようなことが起きています、悲しいことですね。今日は戦争中によく食べられていたものから、食べものの大切さと平和の幸せを感じてもらえたらと思います。
〈ふわふわとろろの中から、お魚を探せ〉給食室では今、もったいない運動をすすめるため使い捨て容器をなるべく使わないようにしています。グラタンやゼリーを容器に入れず、バットに流し込んで焼いたり、冷やして固めたりして出しています。今日も、バットに人数分の鰆を並べて、上から味付けしたとろろをかけて蒸しました。この方法はエコだけでなく、冷めにくいのですが、給食当番さんには大変な思いをさせてしまっています。今日もお魚を探しながらの配膳となってしまいました。頑張って上手に配ってくださいね。
〈暑さ寒さも彼岸まで/ぼたもち〉今日は春分の日でした。この日は昼と夜の長さがほぼ同じで生物を称え自然を慈しむ日とされました。自然の脅威の前になんと人間は無力なのでしょう。トルコ・シリアの地震ではたくさんの方が、私たちが生きるこちらの岸(此岸)から彼岸へ渡ってしまいました。お彼岸の「彼岸」とは、「向こう岸」(仏様の世界)ということ。今日はお彼岸なので、春に咲く牡丹にちなんだ「ぼたもち」。味は、あずきときな粉です。
〈会話弾んで楽しい給食〉昨日の6年生を送る会・お別れ給食は、楽しく過ごせたでしょうか。給食はどうでしたか。こんな話を聞きました…同じクラスの人同士で食べていても、あまり会話ができないとか、他学年と食べるととても静かになってしまうことがあるとか。食事は、健康や体の成長のためだけでなく、人と人とのふれあいの場としても重要です。マナーを守って、楽しく食べられるようになってほしい。年上の人が共通の話題を見つけお話することから始めましょう。
〈最後の給食はお祝いランチ〉6年生の最後の給食は、お祝いの気持ちを込めてシェフが丁寧に作りました。お赤飯とぶりの照り焼きとカスタードゼリーデラックスバージョンを添えました。残さず食べてくださいね。
【著者】大留光子=元栄養教諭、現在は順天堂大学・武蔵野専門学校講師
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2023年3月20日号掲載