今年3月末に文部科学省が公表した「新しい時代の学びを実現する学校施設の在り方」有識者会議の最終報告書。そこでは1人1台端末、個別最適な学びと協働的な学びの充実などを含めた新しい学び「令和の日本型学校教育」を実現するためには、学校施設の在り方や概念を、既存に捉われない柔軟な発想で創造しなければならないと述べられている。
これらを踏まえ、続く6月末に改訂・公表された「学校施設整備指針」(指針)では「新しい時代の学びを実現する学校施設の在り方を推進する」という観点から教育の施設備品等の整備指針を記述。例えば教室風景は、従来型の一斉授業の発想から、グループ学習や発表など柔軟に活用できる風景を想定する。施設だけでなく書棚、物入、机・椅子などの学校家具にも、子供が健康・安全で快適、能動的に活動するための配慮が求められる。
指針では特に、1人1台端末の実現を背景に、教室用机の大きさに配慮するよう以下の通り記述している。
「情報端末を活用した学習の円滑な実施に対応するため、教室用机については、情報端末や教科書、ノート等の教材・教具を常時活用できる大きさのものを導入することが重要である」。
タブレット等の情報端末を活用した授業が進展するとともに、机から端末等の落下が危惧されている。第一工業が来年4月末に発売を予定する甲板カバー「ひろがるぞ~ワイド」(KP―0022)は後付けできる甲板カバーで、現JIS規格(W650㎜×D450㎜)の机に比べて、甲板面を左右幅で5㎝、奥行7㎝も広げられる他、落下防止壁にタブレット等を立てかけて使用できる。旧JIS規格(W600㎜×D400㎜)の机でも別売アダプターを追加することで、簡単に取付けられる。
同カバーの落下防止壁は3㎝の高さで、2サイズの凹みを成型。12㎜以下と24㎜以下とどちらのタブレットにも対応できる。樹脂成型品、カラーはブラウン。
問合せ=第一工業(株)家具事業部℡053・435・6222
https://www.daiichikogyo.co.jp
教育家庭新聞 新春特別号2023年1月1日