子供の「はさまれ」事故原因は「手動ドア」がトップで、2番目以下の自転車のスポークや電車ドアなどに数倍する多さであることが、東京消防庁2020年度年間の集計で分かった。3~5歳の原因別人数を見ると「手動ドア」が58人、「自転車のスポーク」17人、「電車ドア」12人、「エレベーター」「その他家具」が6人ずつだった。
当たり前のことだが子供の手や足は大人より小さく、狭い隙間にも入ってしまうため、同庁は子供に接する保護者や教員などの大人に注意を呼び掛けている。大人が子供の特性を理解して危険予測し、対策を行うことで事故を未然に防ぐことができる。
多くの「挟まれ事故」はドア蝶番(ちょうつがい)のある吊元で起きている。吊元に手をかけている時、誰かにドアを閉められて挟まれるため。「室内ドア用指挟み防止スクリーン『指はさまんぞう』」(セイキ販売㈱)は、すぐ取り付けその日から使える安全対策の備品。蝶番(ちょうつがい)のあるドア吊元の隙間をカバーして指挟み事故を防ぐ。扉の開閉に合わせてスクリーンが動き、引き出されたり巻き取ったりしながら、ドアの隙間をカバーする。
製品本体は耐久性に優れるアルミ製。スクリーン部は、汚れにくく耐久性にも優れたポリエステル製となっている。ドアの内側に取り付ける「可動タイプ」と、外側に設置する「固定タイプ」の各1つで1セットとなっている。両面テープと釘による施工で、簡単に既存のドアに取付け。本体カラーは、ブロンズとステンカラーの2種類。本体がブロンズの場合のスクリーンはブラウン、ステンカラーの場合はベージュの組合せ。
小学校や児童館、幼稚園・保育園などの子供が通う施設の、主に個室トイレや教室入口で利用されている。同社が全国展開する店舗「住まいのさわやかショップ」で取り扱われている。
▼詳細=https://www.seiki.gr.jp/ 問合せ=03・3993・0444
教育家庭新聞 新春特別号2023年1月1日