児童生徒の食物アレルギー情報について、保護者・担任・栄養教諭に加え学校全体で共有し、安全・安心な学校給食を――㈱インフォファームが2023年1月にリリースする「給食革命」は、食物アレルギーに対応した学校給食献立管理クラウドシステム。ICT活用により学校給食の業務を効率化しつつ、安全・安心な学校給食の提供を支えてくれる。
保護者・栄養教諭・学校全体で共有
給食によるアレルギー事故の発生を防ぐためには、子供の安全を二重・三重にチェックし、保護者・学校・栄養教諭や学校栄養職員によるリアルタイムの確認作業が必要だ。「給食革命」は学校給食の献立と児童生徒一人ひとりのアレルゲン情報を確認できるクラウドシステム。栄養教諭は調理場と学校が離れていてもスムーズに学校と連携ができ、アレルギー確認作業が大幅に削減される。アレルゲンの使用日数等を配慮した献立作成にも活かせる。
保護者はスマートフォンやタブレットPCで毎日の献立を確認し、子供の含有アレルゲンや食品の原材料配合を確認。
そして学校ではWebブラウザでアレルギーチェックを行う。その日の対象児童生徒の情報を一覧で確認できるため、書類による確認よりも短時間で確実となり、毎朝のアレルギーチェックの習慣化にもつながる。担任・養護教諭だけでなく他の教職員と共有することで、担任が急遽不在となった場合も、他の教員がスムーズに対応できる。
現在、保護者と養護教諭らで毎月確認する献立に含まれるアレルゲンの情報は紙ベースで管理されることが多い。クラウドシステムの活用は転記の際の誤りを防ぎ、確認作業が効率化され、多くの目が子供の安全・安心を守ることに役立つ。
「給食革命」では、同社が従来提供してきたアレルギー対応システム「Allenger!(アレンジャー!)」を利用する栄養教諭等から要望の多かった、献立機能・栄養価計算機能も強化。より使いやすく献立作成と栄養価計算が行えるよう、プログラムを個々のPCにインストールする専用クライアントソフトとWebブラウザを併用して操作が可能となる。ともにクラウドにアクセスするため、複数PCでの使用や遠隔利用にも対応が可能だ。年間計画・献立割当・食数管理・食品(食材)の入札・見積、発注・入荷処理、作業(調理)指示、各種管理帳票・報告書書類出力の機能もアレンジャー!からリメイクしている。
自治体単位で「給食革命」を導入することで、複数の学校や給食センターの献立等の情報共有も可能で、異動先でも活用できる。同社では従来の献立等のデータも「給食革命」で使用できるよう、システム移行にも対応するとしている。
㈱インフォファーム公共システム部 TEL058・279・1881
e-mail koukyou@infofarm.co.jp
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2022年11月21日号掲載