ごぼう、れんこん、ほうれん草、きのこ類、ゆず、柿、みかん、りんご、はたはた、さば、さけ。小松菜給食、筑前煮、鮭のとろろ蒸し
11月の学校行事と言えば音楽会や学芸会、勤労感謝の日にちなんだ「ありがとう給食」などが行われます。また食育活動では、味覚の授業(3・4年)や偏食是正授業(2年)等を実施していました。2年生の授業のまとめは野菜からのメッセージを1年生に向けて書くこと。いくつか事例を紹介しましょう。
▽ピーマンが嫌いな人へ(皆さーん、ピーマンの味は縦切りと横切りとでは味が違うからぜひ、家でチャレンジしてみて)▽野菜さんから(自分が好きな食べ物と一緒に食べると食べられるよ。頑張ってみてね)▽1年のみんなへ野菜さんから(お野菜はおいしいよ。お野菜を食べると病気にならないよ。もし、食べられない人は、鼻をつまんで食べるといいよ)
以下、今月も「給食通信」からの抜粋です。
〈今日は何の日―こんぶの日〉今日15日は七五三。この日のお祝いに、育ち盛りの子供たちに栄養豊富な昆布を食べて元気に育ってほしいとの願いが込められているのだそうです。わかめに比べると、あまり食べる機会が少ないのですが、給食では「おでん」に結び昆布、昆布の旨煮や細切り昆布を使った昆布ご飯を出しています。見えないところでは、すまし汁などのだしにも使っているんですよ。昆布にはうまみ成分やカルシウム・鉄分が含まれています。
〈ふろふき大根〉この料理は冬の料理で、大根やカブ、冬瓜をやわらかく煮て、ゆず味噌やゴマ味噌と一緒に出します。代表的なものがこの「ふろふき大根」です。なぜふろふきという名なのか色々な説があります。昔お風呂は、サウナのような蒸し風呂だったそうです。そこにお客さんの垢をする風呂吹きという人がいて、息を吹きかけながら垢をこすっている様子が、熱い大根をフーフーしながら食べるのと似ているからだとか。
〈おでん、でんでん、田楽がくがく〉おでんは「煮込み田楽」を簡単に言ったもので、大根やこんにゃく、さつま揚げなどの練り物をたっぷりの煮汁で煮込んだもの。もともと田楽とは、焼き豆腐に味噌をぬったもので江戸時代にはこんにゃくの田楽も登場し、だんだん焼かずに煮込むようになっていきました。煮込みおでんが広まったのは明治時代だそうで、関西ではおでんを「関東炊き」と呼び、材料もだしも関東とは少し違うそうです。
〈3つの色がそろっているよ〉食べ物は、体の中に入っていろいろな働きをしてくれます。その働きは大きく分けて3つあり、黄(熱や力になる働きをする)、赤(血や肉・骨になる働きをする)、緑(体の調子を整える働きをする)です。今日の献立(栗サンド、ホワイトシチュー、もやしのナムル、みかん、牛乳)を考えてくれた6年生からひと言。「僕が考えた献立は、ちゃんと黄・赤・緑のすべてがとれているので、皆さん、おいしく食べてください」
【著者】大留光子=元栄養教諭、現在は順天堂大学・武蔵野専門学校講師
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2022年11月21日号掲載