トマト・なす・かぼちゃ・枝豆・オクラ・桃・ぶどう、夏野菜カレー・冬瓜のそぼろ煮
夏の学校行事は、プールや補習、高学年は林間・臨海などの移動教室などがあります。PTA行事で夏祭りを行う所もあるのではないでしょうか。食育活動では、食事や栄養の話・調理実習・会食・振り返りゲームを一連して行う健康教室等じっくり時間をかけられるのが夏休みなのですが、コロナ禍でこれらが延期・中止にならないことを祈るばかりです。
【以下、給食通信より抜粋】
〈エイサーと夏を乗り切ろう〉運動会で4年生が踊った「エイサー」は、沖縄県・鹿児島県奄美地方の伝統芸能で、お盆に祖先の霊をお迎えする時に踊るほか五穀豊穣・無病息災・厄除けなどもお願いするそうです。たくさん踊って声を出すと気持ちがよく、夏バテも忘れそうですね。長生きの人が多いと言われる沖縄の代表的な食べ物がゴーヤです。今日は、トマトの6倍もビタミンが多く含まれるゴーヤのエスニックサラダと、夏バテ予防に効き目があるコリンという物質を含むなすが入ったカレーを作りました。
〈麦を食べてだるさをふきとばそう〉給食のご飯には時々麦を混ぜた「麦ごはん」が出ます。麦にはいろいろな種類があり、ご飯に入れるのは「大麦」ですが、大麦を精白して押しつぶしたものを「押し麦」と言ってこれもご飯に入れます。これら大麦にはビタミンB1という栄養素が含まれていて、これが足りなくなるとだるくなって気力が出なくなります。そして、「かっけ」という病気になってしまいます。ひどくなると心臓の働きが悪くなって、死んでしまうこともあるそうです。江戸時代には「江戸わずらい」と呼ばれ多くの人が命を落としたと言われます。ビタミンB1を含む食べ物は他に大豆・胡麻・豚肉・レバー・うなぎなど。だるくて食欲のない人は、ビタミンB1が不足しているのかもしれません。
〈祭りだ!ワッショイ!〉日本各地にはいろいろなお祭りがあり、ほとんどは作物にかかわる農作業の節目ごとに行われています。お祭りは夜店や屋台が出て、それも楽しみのひとつですね。今日は屋台をイメージして考えた給食です。焼きそば、たこ焼き、アンズ飴ならぬ「あんずゼリー」、どれも一度は屋台で買って食べたことがあるのでは。給食のたこ焼きは、油で揚げたジャンボたこ焼き。お味はいかがかな。
〈きょうは野菜の日〉夏の野菜はきゅうり、トマト、なす、かぼちゃ、オクラなど。これらは身体を冷やしてくれる働きがあると言われています。夏には夏に採れる野菜を食べましょう。8月31日は8「や」3「さ」1「い」、野菜の日です。今日の主菜は野菜いっぱいの「麻婆ナス」と、かぼちゃを使ったエスニックサラダにしました。野菜をしっかり摂って、2学期に向け体調を整えましょう。
【著者】大留光子=元栄養教諭、現在は順天堂大学・武蔵野専門学校講師
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2022年8月15日号掲載