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コンタクトレンズの空ケース 回収プロジェクト ブリスターが月100キロの回収実績~シードが拠点拡大へ

2022年7月19日
プロジェクトのロゴ

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今年4月、プラスチック資源循環促進法が施行された。環境保全活動で優れた取組を行っている企業・団体を対象にした「彩の国埼玉環境大賞」事業者部門で今年3月、大賞を受賞したコンタクトレンズの㈱シードは、2019年からコンタクトレンズの空ケースであるブリスターの回収を推進する「BLUE SEED PROJECT」に取り組んでいる。受賞を機に、ブリスター回収の協力と回収拠点作りの賛同を呼びかける。

同プロジェクトは、コンタクトレンズ販売店や眼科医院など約200施設に回収ボックスを設置。他社製品も含めてユーザーから回収したブリスターは、有価物としてリサイクル業者に売却。収益は海の環境保全団体である(一社)JEANに全額寄付される。また回収されたブリスターは物流パレットに再生。破損しても溶かして新しいパレットになり、何度でもサイクル可能な資源の環境活用(サーキュラーエコノミー)を実現。

現在のブリスター回収量は、1か月に約100㎏、プロジェクト開始から今年41日までは約2900㎏に上っている。11g程度なので単純計算で290万個分になる。

コンタクトレンズ本体は、製造過程で年間700tから800tがプラスチック混合物の産業廃棄物として排出されていた。しかし同社が処理業者ダイトクと共に独自開発したプラスチック高度リサイクルシステム「ドックス」の完成で、プラスチック混合物は分離・選別され文具や自動車部品、固形燃料などに生まれ変わっている。

同社の広報・SDGs推進室担当者は「ブリスターの回収は、たくさんの方の協力の成果。しかし実際のコンタクトレンズの年間流通量は、10tトラック600台分と言われ、まだまだ活動を全国に広める必要がある」「コロナ禍で一時的に休止しているが、地域行事や地域の学生と連携しながら、空ケースの回収と環境問題の啓発活動を定期的に行いたい」と談話を発表した。

教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2022年7月18日号掲載

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