冷房のない体育館のコーナーや校舎の昇降口など、普通のエアコンが使えない、きかない場所でも集中的に冷気を噴出して、熱中症の予防対策ができることから注目されるのが‘スポットクーラー’だ。
一般的なエアコンと同様で冷気を作るものだが、壁などへの取り付けではなくキャスター付きで必要な場所に移動させて使える点がメリット。さらに、エアコンは締め切った室内の全体を冷やす機能なのに対し、スポットクーラーは野外や密閉できない場所での使用に適している。
㈱スイデンからは先ごろ、雨の中でも使用できる防雨型スポットエアコン「SS-25DJR-1P」が発売になった。「防水規格IPX4」に適合しており、運動会や地域の祭りなど野外での使用で急な雨降りに遭遇しても安心だ。
また通常のスポットエアコンが使用できるのは周囲温度25度以上からなのに対し、同機は18度から使用することができる。雨天などで湿度が高い時は身体から汗が乾きにくいため体温が発散できず、低い気温でも熱中症を発症する危険性がある。使用範囲が広く熱中症予防に役立つ。
同機は冷風ダクト(噴き出し口)の上下角度が可動範囲内で自由に曲げられ、左右方向には約300度旋回できるうえ、左右90度の範囲で自動首振り設定が可能。冷気を広範囲に送ることができる。取り付け工事不要で移動でき、電源につなぐだけ。
折り畳み式の電源コード収納用フックを採用し、移動・保管が便利に。また屋外の凸凹路面でも移動しやすく、水に強いハードゴムへと材質を変更したキャスターは、自在ストッパー付で使用時に動いてしまう心配もない。電源コードの長さも従来の2mから5mとなり、より広い範囲で使用できる。
問合せ=0120・285・240
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2022年6月20日号掲載