全体で3割が「コロナ禍で通勤通学のため外出の機会が減った」と回答したが10代は4割以上、「就寝時間、起床時間が遅くなった」は全体で2割だったが10代は4割にのぼった。㈱タニタが今年3月末に行った「生活習慣の変化とダイエットに関する調査2022」(Web調査、対象は全国の10代から60代の男女1000人)では、食生活や就寝・起床時間の変化などの面で、10代は他の年代より強くコロナ禍の影響を受けていることが明らかになった。
コロナ禍による活動の変化で、通勤通学の外出の機会について「やや減った」「非常に減った」が全体では30・6%だったが、10代は42・8%で各年代別の最多だった。同様にスポーツ・運動の機会が「やや減った」「非常に減った」のは全体で32・6%に対し、10代は40・4%で最多だった。
コロナ禍でバランスの良い食事の機会が「やや減った」「非常に減った」は全体で9・9%だった一方、「やや増えた」「非常に増えた」が16・0%で好転。しかし10代は「減った」が19・9%に対し「増えた」が13・9%で、各年代を通して唯一「減った」が超過した。
就寝時間の変化は、全体で「遅くなった」が21・2で「早くなった」は15・1%と、遅い方が増えた。特に10代は43・4%が「遅くなった」で、「早くなった」15・1%の3倍近く。どの年代より増えている。
コロナ禍が睡眠の質にも影響しているとみられる。全体では、すっきり起きる回数が「減った」は23・2%、「増えた」は7・4%という回答だった。そのうち10代は「減った」が30・1%、「増えた」は6・6%となり、他のどの年代よりも「減った」が最も多かった。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2022年6月20日号掲載