切り傷、すり傷などのケガは子供につきもの。しかしその応急の手当に関する情報は、以前の当たり前が変わってきた。「キズケアにまつわる正しい知識」勉強会をジョンソン・エンド・ジョンソン㈱が4月21日、オンラインで開催。小児救急看護認定看護師で「つながる ひろがる 子どもの救急」代表の野村さちい氏が、保護者の目線に合わせたキズケアの最新情報を紹介した。
切り傷、すり傷の応急手当として常識だった「消毒・乾燥」そして絆創膏で保護という手順について、現在は「洗浄・湿潤」プラス「被覆剤」がベストで、水道水や石けんでしっかり洗浄したら消毒をしないことが大きな違い。消毒をすることでキズの治りが遅れるとされる。
「湿潤療法(モイストヒーリング)」とは、「キズパワーパッド™」などの被覆剤でキズ口をぴったり覆って密閉することで傷口が空気に触れず、刺激が少なくなるため痛みを和らげられる。さらに体液(滲出液)の働きでキズの修復が早く、きれいに治ることがメリットだという。
「ケガには消毒を」という根強い思い込みが一部にあるが、最新の情報を得て正しく対処してほしいとまとめた。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2022年6月20日号掲載