梅干・そら豆・すもも・びわ・新じゃが芋、梅若ごはん・カミカミメニュー・水ようかん・あじさいゼリー
6月は食育月間。学校行事は運動会・プール開き・コロナ禍3年目で復活しつつある授業参観・給食試食会等。食育活動は初夏に出回りはじめるそら豆のさやむきです。そら豆は独特の香りがあり、子供にはあまり人気がないようです。そこでグリンピースと同じ生活体験として行い、皮が固くむきにくいので対象学年は2年生です。11時頃までにむき終え給食室に届けたら、『ゆでそら豆』として給食に登場します。今月も季節や行事にちなんだ給食を題材にした学級向けおたよりを紹介します。
<ソラソラ、そら豆、さやむきしたよ!>毎年そら豆が出回る頃、2年生の生活科で「さやむき」をしています。きれいにさやから出された豆は、給食室の熱いお風呂に入っておいしくゆでられます。今が旬のそら豆を味わって食べてみてくださいね。
<時は金なり>6月10日は時の記念日。「時は金なり」という言葉のように、時間は戻ってこない大事なものですね。さて1秒の世界をのぞいてみましょう。1秒間に、チーターは28m駆け抜け、ニワトリ1100羽が食肉に加工され、畳48枚分の土地が砂漠化している。みなさんは1秒1秒を大切にしていますか。給食時間も、食べる事に集中して残さず食べてくれると嬉しいです。
<体によい食べもの>先週は歯の衛生週間にちなんで、歯に良い食べものを紹介しました。今日は貧血予防と脳の働きをよくする食べ物を使ったメニュー。「レバーのかりんと揚げ」のレバーは肝臓のことで、血を作るのを助け肝臓の働きをよくしてくれます。脳の働きをよくしてくれる食べ物ですが、何だと思いますか。今日の「ピーナツ味噌ポテト」に入っている、みそです。みそは脳の働きをよくする健脳食と言われています。
<紫陽花の色鮮やかにして 梅雨の入り>今日は入梅です。ジメジメむしむしする梅雨は厄介な季節ですが、農作物にとっては貴重な恵みの雨となります。田植えをした水田に水がたっぷりないと困るので、梅雨はとても大切なものなのです。さて、梅雨という字に使われる梅とこれから花を咲かせる紫陽花をイメージして、入梅にちなんだ「梅ごはん、あじさいゼリー」の献立を考えました。梅雨ですが、気持ちはさわやかに過ごしたいものですね。
<潮干狩りと深川めし>みなさんは潮干狩りに行ったことがありますか。今日の給食は、あさりを使った「深川めし」。獲れた魚を売り買いする魚河岸(魚市場のこと)が昔は深川にあり、近くの屋台で「あさりごはん」をよく出していたからこの名が付いたそうです。あさりのむき身をご飯に炊き込んだり混ぜたりするのが「深川めし」ですが、漁師さんたちはあさりのみそ汁を白いご飯にかけて食べることが多く、それも「深川めし」と呼んでいます。今日は、あさりを味付けして炊き込んだ「深川めし」です。
【著者】大留光子=元栄養教諭、現在は順天堂大学・武蔵野専門学校講師
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2022年6月20日号掲載