小松菜、菜の花、セリ、いちご、柑橘類、さわら、しじみ、はまぐり。いなり揚げ、大豆ご飯、春待ち汁、ガトウショコラ
「2月は逃げる」と言われ、瞬く間に3月。学期末に向け慌ただしくなりますが、保護者向け給食試食会を実施する学校も多いですね。今回の「給食だより」は給食試食会の感想（保護者の声）も紹介します。
〈今日は立春／ほうれん草のオムレツ〉節分の次の日は立春。今日から88日目は八十八夜で、新茶を摘んだりする日の目安となります。植物や野菜たちも春を待つ支度をはじめます。今日はオムレツに入っているほうれん草のお話をしましょう。ほうれん草は寒さに強く暑さに弱い野菜です。冬のほうれん草が一番おいしいのは、寒さに耐え、日の光をたくさん浴びて栄養分をため込んでいるからです。
〈メタボだけじゃない痩せすぎも心配〉1日から7日まで生活習慣病予防週間です。最近は子供のやせ過ぎが問題になっています。今日は無理なダイエットでやせすぎてしまったスーパーモデルのお話です。モデルを選ぶ基準はスタイルだけでなく体脂肪にも注目して、少なすぎる人も選ばないそうです。その理由は、体脂肪が少なすぎると病気に対する抵抗力がなく、スタミナもないのでショ―など過酷な仕事を続けられないからです。太っていてもやせていても、健康であれば何の問題もありませんが、今のうちに良い食習慣を心掛けましょう。「腹八分で医者知らず」です。
〈貴族の飲み物 チョコレート／エクレアパン〉今日は聖バレンタインデー。そこでチョコレートのお話をしましょう。メキシコの原住民アステカ人が飲んでいた、神の食べ物と言われるカカオ豆の粉を煮た「ショコラトール」がチョコレートの始まりです。これがヨーロッパに伝わり、貴族の飲み物でした。今の板チョコができたのは200年位前のことだそうです。エネルギーが高いので食べ過ぎには注意が必要ですが、疲労回復や非常食としての役割も果たしています。
〈給食試食会感想より―選んでジャケット〉▼低学年には切り込みを入れるなど食べやすく、もうひと工夫あると残す量が減るのではないかと思いました。家では同じような献立が多いので、給食は参考になります▼家では食べない物でも給食では楽しんで食べている様子。苦手な物も「ひと口パックン」を頑張って家でもやるようになりました▼今日の給食は全体的に薄味に感じました。スープにはたくさんのお野菜が入っていて驚きました▼食べる時間が20分は短いと思います。少しでも長くする工夫はできないのでしょうか。
【著者】大留光子＝元栄養教諭、現在は順天堂大学・武蔵野専門学校講師
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2022年2月21日号掲載
