朝食を摂取することで幸せホルモンと呼ばれる「オキシトシン」が増えるとされている。カルビー㈱は桜美林大学・山口創教授との共同研究で、ご飯、パン等の朝食に比べフルーツグラノーラ(フルグラ)は、より有意にオキシトシンが増加することが明らかになったと発表した。
実験では18~37歳の女性12人に連続5日間、ご飯、パン、オートミール、フルグラ、非摂取の試験食5種類を毎日変えて摂取してもらい、唾液中のオキシトシン分泌量を測定。最も多かったのがフルグラ、次いでご飯・パン、オートミールの順で、非摂取は最も少なかった。一方、ストレス指標の一つ「αアミラーゼ」は正反対でフルグラが最も少なく、オキシトシンとαアミラーゼの分泌量は相反関係にあると考えられる。
9月29日に都内で行われた発表会で山口教授は、「フルグラの摂取でリラックスした状態になり、ポジティブで幸せな気持ちになったと言える」、「フルグラのグラノーラとフルーツの適度な甘さが、オキシトシン分泌に寄与したと考えられ、香りも寄与している」と説明した。
オキシトシンは人間同士やペットとの触れ合い・絆によって分泌されることが多いとされる。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2022年10月17日号掲載