神奈川県のほぼ中央に位置し、JRと小田急線・相鉄線が連絡する「海老名駅」から徒歩約20分。市役所や警察・消防署といった市政中心部を抜けると、田畑と点在する住宅で視界が開けた先に神奈川県立海老名高等学校(鈴木恭子校長)がある。全日制普通科高校で各学年10クラス・約1200人の大規模校だ。
伝統的に「文武両道」をミッションとし、部活加入率8割という活気に満ちた同校。体育館は築40年を過ぎているが4層3階建てという広さを有し、メインの2階フロアーでの換気と熱中症対策を目的に、令和元年、4台の大型循環送風機が導入された。
女子バスケットボール部顧問・金廣萌美教諭によると、昨年来のコロナ禍で体育館を使った学校行事や体育の授業の多くが制限され、これまでは大型循環送風機は部活動での使用が中心。日常での使用の有無や配置、出し入れや保管は生徒の主体性に委ねている。
移動は生徒達でもキャスター付きなので容易。とはいえ広い体育館なので、正面ステージ脇の控室と入り口側にある倉庫と、2か所に2台ずつ分散して保管。いつでも出番を待っているたたずまいだった。
同校に設置されたのは(株)ナカトミの大型循環送風機「ビッグファン」(BF―100V)。直径100㎝の大型ファンで、体育館の大空間でも十分のパワー。同シリーズには他にファンの直径が60㎝、75㎝、125㎝の全4種類があり、予算や目的、環境に応じて選択できる。
いずれも取手とキャスター付きなので移動が容易。室内の熱中症対策には、室温を循環させると共に空気の流れをつくることが使用のポイント。単体での使用より、空気の流れを考慮し複数台を使用する例が多くみられる。転倒しにくい設計で、上下方向の角度調整も自在(BF―125Vを除く)。家庭用の電源コンセント(単相100V)があればコードを差し込むだけ。特別な工事が不要だから、移動してどこででも使えるところが大きなメリットだ。
モーターはサーマルプロテクター(復帰式過熱保護装置)付き。万一モーターが異常発熱した場合は自動的に停止し、モーター温度が下がると自動的に回転する安全機能が施されている。風量は3段階で調節できる。
▼詳細=https://www.nakatomi-sangyo.com/
問合せ=026・245・3105
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2021年10月18日号掲載