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地場産物を食育教材に 「コロナに負けるな!食べて応援道産食品」北海道教委が学校給食コンクール

2021年10月18日

北海道教育委員会は学校の食育を推進するために、道内各地域の地場産物を活用し特色ある献立と食育の周知等を目的に北海道学校給食コンクールを毎年実施。令和元年度は「『食品ロスの削減』につながる学校給食メニュー」、2年度は「コロナに負けるな!食べて応援道産食品」をテーマに行われ、一次審査を通過した4チームから最優秀賞等が決定。各メニューと食育の指導案等を紹介する。

地元の特産トマトで高校生がメニュー考案

最優秀賞【ムギライス、ビラトマハヤシ、フレンチサラダ】主な地場産物は米、牛肉、トマト、きゅうり

二次審査には栄養教諭又は学校栄養職員1人と調理員1~2(学校・調理場単位)でチームを構成。選考の結果、最優秀賞は平取町立平取小学校のメニュー「ムギライス、ビラトマハヤシ、フレンチサラダ、牛乳」に決定した。

主菜「ビラトマハヤシ」は地元・平取高等学校生徒の考案による、町の特産である「びらとりトマト」を使ったハヤシライス。同小学校6年生を対象に、高校生や生産者を招いて「ふるさと給食『ニシバランチ』試食会」を実施するという指導案を作成した。

平取高等学校の生徒による「トマトクラブ」は平成23年から、地元農協の支援による特産トマトを使った創作料理のレシピを開発。また町内小中学校の給食メニュー作りにも取り組み、給食時には食育の一環で「地産地消」の講話を行う等活動している。

試食会名のニシバはアイヌ語で「長老」や「紳士」の意味で、ブランド名として同町内産青果物に付けられている「ニシバの恋人」から由来。長老が健康を保つため真っ赤に熟れたトマトを恋人のように愛し毎日食べたと言われていることが由来。

試食会メニューでは地場産米をはじめ、びらとり和牛、トマト、トマトジュース、トマトケチャップ、きゅうりが地場産物。地元の新鮮で安全な農畜産物を給食食材に使うことで、地場産物への理解を深め、直接触れ合うことで生産者への感謝や郷土を大切に思う心を育むねらい。

高校生は当日の講話の他、手作りの「平取高校トマト新聞」を作成。メニューに使用されるトマトや和牛などの地元食材の解説や、「食品ロス」を減らす呼びかけを行っている。

優秀賞【ほたてごはん、石狩汁、ほたてのから揚げ】主な地場産物はほたて、鮭、牛乳

その他、今回の各賞は次の通り。

優秀賞=猿払村学校給食センター「ほたてごはん、石狩汁、ほたてのから揚げ、ブロッコリーのチーズおかか和え、猿払牛乳」/優良賞=真狩村学校給食センター「ごはん、大根のみそ汁、黒毛和牛ハンバーグ、グリーンサラダ、牛乳」/=陸別町給食センター「ほたてパスタ、ジュリアンスープ、甘納豆蒸しパン、りくべつ牛乳」

教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2021年10月18日号掲載

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