今年度から始まった第4次食育推進基本計画の目標達成に向け、農林水産省の令和4年度概算要求に食育推進をはじめオンラインやデジタル化対応、多様な食文化の発信等、多岐にわたる事業計画が盛り込まれた。
概算要求には食育推進全国大会、食育活動表彰、食育に関する調査・分析等に7000万円を計上。地域での食育の推進には、農林漁業体験の機会や共食の場の提供、地域で行う食育活動を支援。多世代交流、オンラインやデジタル媒体を活用した取組の支援等に27億8300万円を支援する。
食文化の保護・継承には9600万円。日本の食文化の多角的な価値の整理・情報発信として、情報を体系的に整理・調査し、国内外に分かりやすく発信する事業に取り組む。また食文化コンテンツ関連の人材育成事業として、国内外に向けた普及活動の中核を担う人材を育成する。
食品ロス削減総合対策事業として1億7000万円を計上。フードバンク活動等を通じた取組により、平成12年度比で、令和12年度までに事業系食品ロス量を2分の1量(273万㌧)にする政策目標を立てている。
事業内容として「商慣習」の見直しの検討・調査を支援、「見切り品」等を寄附金付きで販売し利益の一部をフードバンク活動等に活用する仕組みの構築を支援、フードバンク活動のマッチングシステム構築の支援、設立初期のフードバンク活動団体の取扱量拡大の取組や広域連携活動の支援、多様なロス発生要因の把握・分析と対策の取組を支援、食品ロス削減の取組の優良者表彰、実態把握のための食品関連事業者のデータベースの整備を実施する。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2021年10月18日号掲載