なす、サツマイモ、里芋、なし、くり、桃、ぶどう、さんま、菊花ご飯、萩ご飯、栗ご飯、おはぎ、サンマの蒲焼き
オリンピック・パラリンピックで、選手たちの頑張り、その力やスポーツマンシップを子供たちは感じたのではないでしょうか。鍛え抜かれた身体・技・耐久力は一朝一夕では出来上がらないこと、日々の身体づくりの大切さに気付いた人も多かったと思います。基礎体力の土台は食事が肝心。学校給食はその一端を担っています。
今回も9月の給食通信を抜粋して紹介します。
〈十五夜に食べる萩ご飯〉萩ご飯とは、秋が旬のぎんなんが入ったご飯で、黄色いぎんなんをお月様にみたてています。ぎんなんの断面が萩の葉っぱに似ている所から「萩ご飯」といいます。今日は同じ黄色い秋の実である栗を加えました。どちらも堅い皮に守られていて、実にはたくさんの栄養があります。
〈プール納めで夏も終わり〉夏野菜カレーも今日が食べ納め。これからは、秋の味覚を味わう季節です。日本には4つの季節があり、それぞれの気候に合った食べ物があり、季節の味を楽しむのも日本の文化です。
〈備えあれば 憂いなし〉9月1日は防災の日。午後は学校でも防災訓練がありますね。東京都全域の大規模な訓練に、約1万5千人の参加があったそうです。起こってほしくない災害ですが日頃から家族と相談して、避難場所などの確認や災害時の行動などを約束しておくといいですね。さて今日の給食は、非常食「五目御飯」を区の防災課よりもらい受け、出すことにしました。
〈桃 もも ピーチ〉桃の旬は夏から秋の初めです。桃はとてもデリケートで果肉も柔らかく、たくさんの皮をむいたり切ったりする給食作業には向かないので、生のままでは出せません。今日は缶詰の桃でピーチゼリーを作りました。桃の味をお楽しみください。
〈きょうは何の日「救急の日」〉きょうは救急の日ですが、中国から伝わった重陽の節供でもあります。中国では奇数が重なる日―1月1日、3月3日、5月5日、7月7日、9月9日の今日をお節句として、9月は「菊の節供」とも呼ばれます。それにちなみ菊花ご飯を作りました。
〈マナーを守って楽しい会食〉なかよし班給食では、皆がお行儀よく静かに食べています。なかよし班給食は、会食のマナーを学ぶ場でもあるので、次の約束を守って楽しい時間にしましょう。*上学年が中心となり楽しい話題を考えて、班員が話に参加できるようにしましょう。*食べるスピードはみんなと合わせましょう。*協力して後片付けをしましょう。
【著者】大留光子=元栄養教諭、現在は順天堂大学・武蔵野専門学校講師
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2021年9月20日号掲載