口腔ケアの重要さを語る奥田氏
口腔ケアが新型コロナウイルス感染症の予防に効果的であり、外出後にはオーラル液を使ったうがいがより効果的……リステリン・オーラルヘルス・アライアンス第2回サミットが9月2日、オンラインで開催され、感染症リスクとオーラルケアについて口腔ケアの専門家が今できることなどの注意を呼び掛けた。
主催したジョンソン・エンド・ジョンソンによると、コロナ禍の近年はマスク生活で口臭を自覚する人が増えたこと、歯科受診を控える傾向があることを背景に、マウスウォッシュの需要が伸びているという。
中川種昭氏(慶應義塾大学医学部教授)は「感染経路として口はウイルスの大きな侵入口」だとし、特に歯茎を経由し血管から体内・肺に到達するため口腔環境を整えることを強く勧めた。
奥田克爾氏(千葉県立医療福祉大学講師、野口英世記念会理事)は高齢者98人をグループ分けし、口腔ケアしたグループの感染者は1人、しなかったグループは9人だった海外の事例を紹介。オーラル液を使用したうがいが効果的で、外出からの帰宅時、就寝前のうがいでより予防効果が得られると提案した。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2021年9月20日号掲載
