(一社)全国高等学校PTA連合会(泉満会長)が全国のPTA会長を対象に行った令和2年度「教育活動・アンケート」では、82・3%が総会を「書面総会にかえ」て開催し、役員会は65・4%が「回数を減らして対面で」行い、「例年通りの回数、対面で行った」は17・1。中止が多かったのは研修会(講演会)、PTA研修旅行等のイベント系で、広報誌発行は半数が例年通りだった。コロナ禍のPTA活動だったが、工夫して実施している状況が明らかになった。
またPTA活動の時に気をつけたこと(複数選択)では、「マスク着用」が98・2%で最も多く、次いで「密を避ける」(91・2%)、「換気」(90・4%)、「手指の消毒」(89・5%)が9割にのぼった。実施方法の工夫にあたる「時間短縮」(71・0%)、「会議数を減らす」(63・4%)、「参加人数を減らす」(59・0%)、「飲食をしない」(50・3%)などには5割以上が取組んでいる。
役員会は65・4%が「回数を減らし対面で行った」、17・1%が「例年通りの回数、対面で行った」と回答し8割以上が対面で行った。
一方、研修会(講演会)は過半数の60・6%が「中止」。「例年通り対面で行った」のは12・9%で少数派だった。学年行事は「中止」が35・2%、「縮小して行った」が34・7%でほぼ同率。「PTA研修旅行」は「中止」が59・9%で6割近く。約3分の1は「例年PTA研修旅行は行わない」学校で、実施した学校はごく一部だった。
健全育成の見回りは30・5%が「中止」とした一方、「縮小して行った」(18・9%)と「例年通り行った」(9・9%)を合わせて28・8%が実施しほぼ拮抗している。広報誌の発行は49%が「例年通り発行」、「発行回数・ページ数を減らして発行」(37・4%)を合わせると、何らかの発行をした学校は86・4%に上り、最も実施された取組だと言える。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2021年8月16日号掲載