とうもろこし・なす・かぼちゃ・冬瓜・すいか・短冊トースト・天の川スープ・海のゼリー・夏野菜のカレー
七月に入ると梅雨も終盤。じめじめのうっとおしさから、からっとした暑さに変わり、やがて過酷な暑さとなります。とは言っても夏休みが目前なので、子供も大人も元気溌剌。この時期のメニューはスタミナ料理が多くなります。そして、定番の「七夕献立」もかかせません。【以下給食通信より抜粋】
<酢はスタミナの「す」>この言葉はある会社がCMで使ったもので、事実であるという研究結果も出たそうです。酸っぱい味は、身体をキュッと縮めます。筋肉や神経が緊張するので、良い刺激となるそうです。子供には苦手な味ですが、だんだん慣れます。今日のピクルスをまずはひと口パックンしてみてください。
<沖縄県の炊き込みご飯>夏を乗り切るためには、暑い地方の料理を学ぶのが一番というわけで、きょうは「クワジューシー」を作ってみました。沖縄では豚肉と昆布を使った料理が多く、ここに長寿の秘密があると、大学での研究が明らかにしています。
<暑い日にホットなラーメン>「ハンリュウラーメン」は、この学校のオリジナルメニューです。キムチの量を低学年は少なくしているので、安心して食べてみてください。キムチは食欲を出し夏バテ予防になるほか、脳の血の巡りもよくしてくれるそうです。
<透き通った野菜「とうがん」>冬の瓜と書いて「冬瓜」といいます。なぜ冬の瓜と書くかというと「冬までもつ(保存できる)ウリ」ということでこの名が付きました。昔から、身体のむくみを取ったり、熱を下げたりする効果があると言われています。
<南蛮渡来の「南蛮料理」>南蛮とは、スペインやポルトガル、オランダのことをまとめた呼び名です。江戸時代のはじめの頃、南蛮と貿易をしていた日本は、いろいろな食べものや料理をこれらの国々から取り入れました。暑いときには辛いものや熱いものが意外とよく合います。きょうのカレー南蛮で暑さを吹き飛ばしてください。
<名無しのごんべいで「ごんべい汁」>我が家の人気メニューを募集した中に、この「ごんべい汁」がありました。どんな料理か作ったお母さんに聞いてみると、夏は夏野菜を、冬は冬野菜を使い、肉、魚など、変幻自在のスープなのだそう。特に名前もないので「名がない、名無しのごんべい汁」と命名したそうです。今日のごんべい汁にはいろいろな具が入っています。輪切りのとうもろこしは3年生が皮むきしてくれました。
【著者】大留光子=元栄養教諭、現在は順天堂大学・武蔵野専門学校講師
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2021年7月19日号掲載