熱中症と言えば屋外での発生を連想しがち。だが実際は、屋内での発生も少なくない。消防庁のまとめでは、昨年6月~9月の間で救急搬送された約6万5000人のうち、発生場所別では43・4%が「住居」、6・7%が駅等屋内の「公衆」の場に分類。住居は庭等敷地内の全てが含まれるので、どれだけが室内なのか不明だが半数としても20数%。屋内の公衆と合わせると、全体の3割程度は屋内の発生だと推測できる。
屋内でも、小まめな水分補給と合わせ、エアコンやサーキュレーター・扇風機等での換気と循環による室温管理が重要だとされる。
「エアーサーキュレータ―YAR―W30」((株)山善)は、大風量を生み出す羽根径30㎝の大型ファン。約8m×8mでたたみ約40畳の平均的な教室サイズの空間には余裕の、45畳まで対応する風量だ。風量は3段階調節、上下90度・左右60度に角度まで調整できるうえ、自動首振り機能があるので教室全体に空気を循環させ、行きわたらすことができる。ワイヤレスフルリモコンで据え置きにも対応する。
教室の角から解放した窓や出入り口に向けて送風すれば、外気との換気が効果的。エアコン使用時には冷気の吹き出し口や下降する床付近に向ければ、たまりやすい冷気を循環させて教室内の気温のムラを解消できる。
サーキュレーター、扇風機等いずれも回転するファンが風を生むところは同じ。広い範囲に風を送ることに適したのは扇風機、サーキュレーターはより遠くまで直線的に風を送る機能では有利とされる。それぞれの使用場面や用途に応じて使い分けることが、より良い環境づくりにつながる。
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教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2021年6月21日号掲載