学校給食費の公会計化に向け、情報の一元管理や自動徴収等の機能で業務効率化を支援する「楽々クラウド決済サービス」の実証実験が5月17日、東京・立川市とNTTファイナンスによって開始された。6月末までの実証期間で、作業の効率化(軽減率)や具体的な利便性の把握、サービス運用上の検証、LGWANによる接続での稼働状態の確認等について同市と同社が双方で検証。結果は8月頃の公表予定だとしている。
実験対象の立川市学校給食共同調理場は、市内の12小学校に1日約7000食を提供、アレルギー食にも対応している。
同サービスは児童・生徒情報や請求情報を管理し、多様な決済方法を有する徴収代行サービスと連動させることで、定期的な料金の請求・徴収業務を自動化できる。
クラウド型なのでインターネット環境またはLGWAN環境があれば、大規模なシステム構築は不要で、これまで公会計化への移行の最大障害だった経費の問題は軽減。個別管理だった生徒情報を一元化でき、公会計・私会計を問わず徴収対象。給食費は自治体の公会計として、教材費・PTA会費等は各学校に私会計として、口座の振り分け管理も自動処理される。
作業の効率化やLGWANによる接続が実証されれば、同サービス導入が給食費の公会計化の推進役となる可能性がある。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2021年6月21日号掲載